禁煙やむなし でも「減塩」は?

4月の健康増進法施行に合わせ近鉄が先週、喫煙車両の運行を終了した。これで喫煙車両を運行する鉄道は無くなったそうだ。名古屋―大阪間の移動でたまに使っていた。愛好家にとっては寂しい話だ。多様性の時代じゃないかと言っても「問題が違う」と鼻で笑われる。

▼ジャン・リュック・ゴダールの映画「勝手にしやがれ」は、ヌーベルバーグ時代の金字塔作品だが、主役のジャン・ポール・ベルモントがとにかく煙草を吸う。どこでも直ちに煙草をくわえ、路上にポイ捨てする。それが格好良かった時代だし、日本も少し前まではそうだった。

▼煙草は仕方ないとしても「塩」はどうだろうか。かつての貴重品は価格も価値も不当に低く貶められている感がある。国内自給率は12%にまで落ち込んだ。厚労省が推進する「減塩」施策に加え、文科省も学校給食実施基準を一部改正し、さらなる減塩を求めている。

▼現場では「これでは子供たちに美味しく食べてもらうメニューができない」と悲鳴が上がっているようだ。隣国・韓国は日本より塩摂取量が多いが、高血圧患者は少ない。この理由を考えた方が良い。