UCC、業務用事業を再定義 オフィス・ホテルなど非外食に照準

中核会社の社名変更し連携強化 Garden一部株式取得も

UCCグループは7月1日、業務用事業の中核事業会社であるユーシーシーフーヅ(UF)をUCCコーヒープロフェッショナルに社名変更するなどして業務用の領域を外食にとどまらずオフィス・ホテル・学校などの非外食へと拡大していく。

コンビニコーヒーの浸透など業務用コーヒー市場の多様化を背景に、業務用コーヒー市場を「スーパーの棚(家庭用商品)以外の全て」と再定義した。

27日に発表したUFの川久保則志社長は「外食店さま以外のオフィスや給食などでコーヒーの消費が右肩上がりで増えており、マーケットを幅広くみて提案していく」と意欲をのぞかせる。

UFの橋本樹一郎取締役販売企画本部本部長は近年の非外食の成長について「10年前は飲食店のビジネスが95%を占めており、この10年間で良い意味でそのウエートが減り直近では85%前後と考えている。コーヒーの楽しみ方が広がってきていることもあり業務用を再定義した」と説明する。

川久保則志社長㊧と橋本樹一郎取締役(ユーシーシーフーヅ)
川久保則志社長㊧と橋本樹一郎取締役(ユーシーシーフーヅ)

既にUCCグループ内で小さな再編を完了し、今後はグループ内の連携を強化していく。

当面は、業務用向けコーヒー機器を扱うラッキーコーヒーマシンとの連携強化に注力。具体的には「顧客のデータベース基盤がまだ統合されていない部分があり、これを統合して当社の強みであるワンストップサービス『B2Bトータルコーヒーソリューション』の質を高めていく」(橋本本部長)。

このB2Bトータルコーヒーソリューションの目玉となるのが、IoTを活用したマシン基軸のコーヒー提案となる。

ラッキーコーヒーマシンが予防メンテナンスと消耗品拡充、UFが分析に基づくコーヒーの提案とマシン費用対効果の検証、UCC上島珈琲が分析に基づく商品の企画――といった具合に連携することで、提案先にコーヒーの品質安定とオペレーション上のダウンタイム削減をアピールしていく。

地域戦略軸や開発・企画軸でも連携を強化していく。地域戦略軸では、サッポロウエシマコーヒー(北海道札幌市)やウエシマコーヒーフーズ(兵庫県神戸市)など各エリアのUCCグループ会社とで分散していた機能をUFに統合することでサービスの向上を図っていく。

開発・企画軸については、UCC上島珈琲やアートコーヒーとの連携を深めていく。

新たな動きとしては、オフィスなどでバリスタ常駐型社内カフェ導入支援サービスなどを手掛けるGardenの一部株式を取得。Gardenの株主であるLUCY ALTER DESIGNと株式譲渡契約をこのほど調印した。これによって、UCCグループが蓄積してきたコーヒーに関するノウハウを共有するなどしてGardenの事業拡大と基盤強化に向けた支援を行っていく。