「ネスプレッソ」から大容量コーヒー 厚みのあるクレマで楽しむ“新作法”

ネスレネスプレッソは「ネスプレッソ」の新コーヒーシステム「VERTUO(ヴァーチュオ)」を30日に新発売して厚みのあるクレマ(泡)とともに楽しむラージサイズのコーヒーを提案していく。

16日、都内でお披露目したパスカル・ルバイー社長は「調査したところ日本ではコーヒー愛飲者の86%がラージサイズのカップで飲まれていることが分かり大きなチャンスがある」と語った。

「ヴァーチュオ」のコーヒーマシンは、マグサイズ(約230g)をはじめとする5つのカップサイズに対応。高圧力抽出(エスプレッソ抽出)の従来からある「ネスプレッソ」マシンとは異なり、セントリフュージョン(遠心力抽出法)を使った抽出が特徴となっている。

遠心力抽出法では、カプセルを回転させながら遠心力を使ってお湯を注入することによってカプセル内のコーヒー全体にお湯をいきわたらせて抽出するとともに、空気を多く含ませることで厚みのあるきめ細やかなクレマが出せるようになっている。抽出後は回転速度を上げ、カプセル内の水分を飛ばしてしっかり水切りを行う仕組みになっている。

ラージサイズの抽出が中心となるため、25種類のカプセルはすべて「ヴァーチュオ」専用でその多くがコーヒー10g以上入りの大容量タイプとなる。「大きくなった分、二酸化炭素を含むガスをコントロールするのが一番難しく、すべての項目で計算し尽くされている」(上野里佳コーヒーアンバサダー)という。

「ヴァーチュオ」による抽出。泡の厚さは通常の「ネスプレッソ」の2倍程度
「ヴァーチュオ」による抽出。泡の厚さは通常の「ネスプレッソ」の2倍程度

抽出はカプセルの淵に印刷されたバーコードをマシンが読み取ることで各カプセルに応じた最適な抽出ができるようになっている。バーコードにはカップサイズ・お湯の温度・お湯の量・回転数・蒸らし時間2倍の5つの項目のデータがインプットされている。

コミュニケーションは「コーヒーをクレマとともに味わえるのは本当に新しいコーヒーの楽しみ方であるため“新作法”を堂々と発信していく」(甲斐太平衛マーケティングディレクター)。

新作法は、そのまま一口飲んだあとにスプーンでカップの底までクレマをコーヒーに戻すように押し込むことで「やわらかい口あたりと口の中で広がる芳醇なアロマが楽しめる」。

SNSではクレマのあるコーヒーをマグサイズで楽しむことを“クレマグ”と表現し、クレマグを前面に押し出したキャンペーンを展開していく。

「ヴァーチュオ」の先行モデルは14年にアメリカとカナダで発売されたのを皮切りに現在21か国で販売。今回、日本市場で発売されるのは先行モデルをスリム化した世界初登場の新デザインとなる。

ネスプレッソでは各国の市場環境に応じて段階的に新商品を投入していることから国によって導入時期にズレが生じている。

これについてルバイー社長は「市場によって成熟度が異なり、発売時期は国ごとに考えないといけない。最初にアメリカを選んだのはコーヒーの最大市場であるため。アメリカは競争が非常に激しく、その中でスモールプレイヤーであるわれわれがどれだけ戦えるか挑んだところ成功し、数年かけて得た学びを新デザインに反映させた。このようにわれわれはステップバイステップでビジネスを展開している」と説明した。