激動の小売業界 地図なき時代へ

ビッグニュースが新年早々飛び込んできた。岡田元也イオン社長が3月1日付で会長に就任することが発表されたこと。

▼小売業を取り巻く環境は、21世紀に入ってからの20年間で激変した。かつて西のダイエー、東の西友と呼ばれた両雄はそれぞれ競合他社の傘下となり、マイカルは消滅。ユニーのPPIH入りなどを含む再編統合が進んだ結果、大手GMSはイオンとイトーヨーカ堂を残すのみとなった。

▼生き残った両社も壁に直面している。本業とされたGMSが苦戦し、先の見えない事業構造改革が進む。再編劇が展開されている食品SM、伸長著しいドラッグストアやディスカウントストアを含め、パイが縮小する中、競争環境は激化の一途。

▼少子高齢化で小売市場は縮小し、共働き世帯の増加に伴う時短ニーズの高まりなどによりネット通販などの新興業態が勢いを増している。米国のアマゾンエフェクトではないが、国内小売業も一大転換期を迎えている。これからの20年、社会環境の変化を含めどう動くか興味深いが、いずれにせよ地図のない時代に入った。