若い世代に響く酒は

成人の日、今どきの20歳は祝い席で何を飲むかが気になった。調べてみるとハイボールや酎ハイ、ソフトドリンクが多い。若気の至りでビアジョッキ片手に一気コールをしていた筆者には、時代の流れを感じた結果だった。

▼ある酒販卸が独自に行った調査によると、20代が外飲みで「最初の一杯をビール以外で乾杯する」割合は男性16%、女性27%だそうだ。これが40代になると男性7%、女性18%にまで下がる。意外と日本酒への関心も高く、今後飲みたい酒の上位にランキングする。

▼子供の頃からネットに慣れたこの世代は、飲む酒に関してもSNSや口コミでアンテナを広げている。某日本酒の酒造組合では飲みやすく、低アルコール、若者受けするデザインをセレクトし紹介する。チョーヤ梅酒は酒の入門編として梅酒を飲んでもらおうと、新成人限定でイベントを催した。飲酒の必要性を感じない世代に響くきっかけづくりに業界も必死だ。

▼「酒を飲まないこと」への理解が広がる一方で「飲みニケーションは必要」と感じる若者も過半数いるという。活路を開くヒントは今も昔も変わらず「人の力」かもしれない。