恵比寿でレモン初収穫 地域振興とレモンの真価発信に意欲 ポッカサッポロ岩田社長

ポッカサッポロフード&ビバレッジは6日、東京本社前にある恵比寿ガーデンプレイス内の「サッポロ広場」でレモンを初収穫した。

同社は17年4月に広島県から譲り受けたビラフランカ種5本と北名古屋市にある同社研究所から運び入れたユーレカ種5本の計10本を植樹し、植樹後3年目を迎えた今シーズンに収穫の運びとなった。

レモンの木はミカン科の一種で柑橘類の常緑低木であり、日本では一般的に5~9月に薄ピンク色の蕾から白い花として開花し、その後実を結んで10月~4月頃まで収穫される。

サッポロ広場では昨年10月頃に初めて結実し、12月下旬から緑の実が黄色く色づき始めて収穫に至った。この日、同社は収穫祭「恵比寿レモン祭り」を開催し、初収穫の模様をメディアに公開した。

冒頭あいさつした岩田義浩社長は「地域振興とJA広島果実連さまのご指導のもとで、われわれがレモンづくりから手掛けることに意味がある」と語った。

地域振興はレモンの収穫を盛り上げることで生産の担い手が増えていくことを意図している。

防寒対策が施されたレモンの木。温暖で日照があり、夏場の降雨量が少ないことが生育条件。台風対策も課題
防寒対策が施されたレモンの木。温暖で日照があり、夏場の降雨量が少ないことが生育条件。台風対策も課題

「果汁だけでなく、特に無農薬の果皮が非常に不足しているのが現実。われわれが体験することで農家が増えていけば、われわれのレモン商品の販売にもプラスになっていく」と説明する。

近隣住民や社員にレモンの生育を肌で感じてもらう効果も見込む。

「食べたり飲んだりするだけではなく、食育などを通じてレモンの価値を知ってもらうと、本当の意味での価値発信につなげられる」と期待を寄せる。

レモンの木が今後成長しきると概算で1本当たり400個のレモンがなることから、同広場では最大で4千個程度の収量が予想される。

平手元広事業統括本部レモン食品事業部事業部長は、南仏のマントンで毎年開催されるレモン祭りを引き合いに出し「この取り組みに引き続き注力して日本のレモン祭りを恵比寿で開催し、農家の方たちもお招きして収穫を祝いたい」と意欲を示す。

(左から)及川正明氏(JA広島果実連)、岩田義浩社長、平手元広事業部長(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)
(左から)及川正明氏(JA広島果実連)、岩田義浩社長、平手元広事業部長(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)

生育指導したJA広島果実連(広島県果実農業協同組合連合会)の及川正明東京支所所長は「レモンの木は広島から3年生の苗木を持ってきて6年生で初収穫できるようになった。剪定をしっかりすることと防寒対策、そして春、夏、秋、晩秋に肥料をしっかり与えるのがポイント。木が大きくなるにつれて、どんどん収量も上がってくる」と述べる。

農林水産省の16年特産果樹生産動態等調査によると都道府県別レモン収穫量は、広島5千220t(シェア62%)、愛媛1千757t(シェア21%)となっており瀬戸内エリアで8割強が占められている。

なお今回収穫されたレモンは社員の試飲用にあてられた。スライスされレモンサワーやレモネードにして飲まれたという。