発酵にタンパク質を吸収しやすくする働き 小学生に「カルピスこども乳酸菌研究所」の出前授業 アサヒ飲料

アサヒ飲料は、発酵という自然製法からつくり出された「カルピス」を題材に日本文化に根づいた発酵の仕組みや乳酸菌の働きについて紹介し、子供たちの知的好奇心を引き出す小学4~6年生を対象にした出前授業を実施している。

出前授業は07年にスタートし13年から「カルピスこども乳酸菌研究所」のタイトルを掲げて展開。今年は、食育と発酵についてより深く学べる内容に一部改定して年間36校で行われた。

「発酵には食べ物の味や香りを変えるだけではなく、タンパク質を分解して体に吸収しやすくしてくれる働きもある」。

16日、今年最後の訪問校となる横浜市立新吉田小学校で講師役の社員が5年生40人に向けてこう述べて披露したのは、タンパク質の大きさによって色が変わるビウレット試薬を用いた実験。青色の試薬を牛乳と「カルピス」に垂らすと、タンパク質が分解されてタンパク質が小さくなった「カルピス」は青色のままで、タンパク質が大きい牛乳は紫色に変色した。

「カルピス」の製造工程の紹介を通じて、発酵は乳酸菌や酵母の働きによるものであることも説明した。

①牛乳
②乳酸菌による発酵液(一次発酵)
③一次発酵したものに砂糖などを加えて酵母を活発化させた発酵液(二次発酵)

の3種のカップを生徒一人分ずつ用意し、飲んでもらったりして味や香りの違いを体感できるようにした。

位相差顕微鏡を使った「カルピス」と牛乳の観察
位相差顕微鏡を使った「カルピス」と牛乳の観察

そのほか、乳酸菌の形を知らしめるための位相差顕微鏡を使った「カルピス」と牛乳の観察や、pH試験紙で「カルピス」と他の素材との酸っぱさを比べて数値化する実験が行われた。

授業時間は90分間で2時限分に相当。インプットとアウトプットが組み込まれた内容で、前半は実験を中心に行い、後半は授業で得た知識をもとに一人一人が“身近なものを発酵の力で変化させて大切な誰かのワクワクや笑顔につながる”アイデアを考えて、班で意見を共有し発表する運びとなっている。