20年度版「日本人の食事摂取基準」告示へ 厚労省

厚生労働省は24日、「『日本人の食事摂取基準』策定検討会」(座長・伊藤貞嘉東北大学名誉教授)の報告書を取りまとめ公表した。令和2年度から使用する2020年版の「日本人の食事摂取基準」は同報告書を踏まえ年度内に告示し、4月にも運用開始する。

今回の改定のポイントは「活力ある健康長寿社会の実現に向けて」をテーマに、

①50歳以上について、より細かな年齢区分による摂取基準を設定
②高齢者フレイル(虚弱)予防の観点から、総エネルギー量に占めるべきたんぱく質由来エネルギー量の割合(%エネルギー)について、65歳以上の目標量の下限を13%エネルギーから15%エネルギーに引き上げ
③若年からの生活習慣病予防を推進するため「飽和脂肪酸、カリウムについて小児の目標量を新たに設定」「ナトリウム(食塩相当)について、成人の目標量を0.5g/日引き下げるとともに、高血圧および慢性腎臓病(CKD)の重症化予防を目的とした量として、新たに6g/日未満と設定」
④コレステロールについて、脂質異常症の重症化予防を目的とした量として、新たに200mg/日未満にとどめることが望ましい――と記載。

さらに「EBPM(Evidence Based Policy Making=根拠に基づく政策立案)のさらなる推進に向けて」として、食事摂取基準を利用する専門職などの理解の一助になるよう、目標量のエビデンスレベルを対象栄養素ごとに新たに設定した。

「日本人の食事摂取基準」は健康増進法の規定に基づき、国民の健康の保持・増進を図る上で摂取することが望ましいエネルギーおよび栄養素の量の基準を定めたもので、5年ごとに改定している。