今年の即席麺業界重大ニュース 新価格の移行進む 「まんぷく」で業界に注目

専門紙8社で組織する即席ラーメン記者会は「2019年即席麺重大ニュース」を選定した。

2019年は「即席麺生誕60周年」(2018年)の裏年となり総需要過去最高は厳しい状況となっているが、連続テレビ小説「まんぷく」で即席麺の開発過程や安全性に対する考え方などが広く紹介されたこともあり、業界全体に好影響があったほか、健康志向に対応した商品の取り組み、女性需要開拓に向けた動きの目立つ1年となった。

業界にとっては、コスト増を背景とする価格改定、消費増税の影響が最大の関心事となったが、いずれも大きな混乱はなかった。ただ、今年も台風や豪雨などの被害が発生、業界として被災地支援に動いた。

今年は食品ロス削減に向けた取り組みの一環として納品期限緩和の動きが加速したが、さらなる食品ロスの削減にはサプライチェーンの努力に加え、家庭や学校、社会全体での理解促進に向けた食育活動が重要。11月に新設された加工食品食育推進協議会の今後の取り組みが注目される。

19年即席麺業界重大ニュースは次の通り。

▽NHK連続テレビ小説「まんぷく」が高視聴率で即席めん業界にも好影響
▽日本即席食品工業協会、新設の「加工食品食育推進協議会」に参加~関係15団体が加盟、加工食品の正しい情報を発信~
▽即席めん各社、4年ぶり(一部メーカー11年ぶり)価格改定実施~主力品は新価格への移行進む、低価格品のシェアアップも~
▽全国各地で自然災害相次ぐ、即席めん業界も支援物資届ける
▽人手不足で物流体制見直し、中1日配送に業界大手5社そろう
▽糖質オフ・減塩・ヴィーガンなどをキーワードに健康志向や多様性への対応が本格化
▽即席めんも食品ロス削減を目的に小売業の納品期限緩和進む
▽社会環境の変化を背景に袋めんのバラ売り・具付き・2食など広がる
▽新たなマーケティング施策で女性向けの需要開拓を推進
▽世界総需要1千36億食(18年)、中国・インドなど再び成長軌道へ
▽日本即席食品工業協会、28年ぶりに事務所を新橋に移転し体制強化