忘年会の攻防

「酣」。問題、この漢字の読みは?時節柄どこかで聞いたことがある人も多いはず。正解は「たけなわ」。語源は「酒+甘」で、お酒を発酵させている時に、だんだんと甘く美味しくなってきたところ。そこからいちばん盛んな時を指す。「宴もたけなわですが」は、〆の常套句だ。

▼消費増税の影響で客離れが懸念される外食業界。“令和初”となる忘年会シーズンの手応えはいかほどか。関係者に聞くと、増税よりも働き方改革の影響の方がむしろ大きいのではという。早く仕事は終わるものの、その分残業代も減って、外でのちょい飲みが家飲みにシフトしていると分析する。

▼店側も数少ないチャンスをものにしようとクーポン券を乱発するが、一方で詐欺まがいの「二重価格」問題も出てきた。「通常1万円のコースが半額以下の4千円」と謳いながら、その中身は元から4千円程度のものというやつだ。

▼以前小欄で、飲食店の無断キャンセルの被害について触れたが、偽りだらけの安メニューが並ぶテーブルと姿を現さない客というのも、なんだか滑稽な絵面である。