伊藤園 海外事業にアクセル 抹茶、「ブーム」から「定着」へ

伊藤園は11月27日から29日まで千葉県千葉市美浜区の幕張メッセで開催された海外向け商品の商談展示会「第3回日本の食品輸出EXPO」に出展し、世界に日本茶の魅力を伝え、「ITOEN」ブランドをアピールした。

同社は2001年から、「お~いお茶」や「ITOEN MATCHA GREENTEA」を中心に日本茶(緑茶)やインスタントティー、抹茶、茶系飲料などを、北米や中国、東南アジアを中心に30か国以上で展開しており、海外における緑茶製品の売上げは着実に伸びている。

当日は「お~いお茶」ブランドとともに、2015年秋からアメリカ、シンガポール、オーストラリアなどで順次発売しているグローバルブランドの「ITOEN MATCHA GREENTEA」を展示し、GREENTEAのもつ「おいしさ」や「健康性」を伝えた。

中島和彦・伊藤園飲料上海有限公司取締役の話

「日本の食品輸出EXPO」には初回から3年連続して出展しており、海外向け商品やその取り組みが紹介でき、既存のお客さまや新規のお客さま獲得にとってもよい機会となっている。

当社の海外事業は、まずまず順調に来ている。お茶は国によって制約が異なるが、リーフ製品などは大分充実してきており、海外事業にアクセルを踏むのはこれからだろう。

北米や中国、東南アジアを中心に30か国以上で展開(伊藤園/「第3回日本の食品輸出EXPO」)
北米や中国、東南アジアを中心に30か国以上で展開(伊藤園/「第3回日本の食品輸出EXPO」)

緑茶はアメリカやオーストラリアで高く評価され、最近ではヨーロッパにも波及している。世界的な健康志向の高まりを背景に需要が伸びており、スーパーフードや抗酸化作用なども広く認知されるようになり、アメリカでは、緑茶には精神的にも落ち着く効能があるため「マインドフルネス」と言われるようになった。中国では富裕層が日本茶の良さを経験しているため、伊藤園ブランドの「お~いお茶」は高く評価され安心・安全な製品としての認識も高い。

日本では引き続きインバウンド需要は大きいが、日本で商品を買っておいしいと思った人が、アウトバウンドにより中国に戻っても同じ品質のものが買えるようにとブランドやデザイン、中身を統一している。

海外では、抹茶は今やブームではなく定着へステージが変わってきた。見た目の市場は縮んでいるように見えるかもしれないが、抹茶の良さを知った人はより良いものを探し求めており、当社にとってはむしろチャンスだと思う。