駅の自販機で麻婆スープ 帰宅時の小腹満たしにも JR東「アキュアメイド」、永谷園と開発

JR東日本ウォータービジネスは12月3日、同社のオリジナル飲料ブランド「acure made〈アキュアメイド〉」から缶入りスープ飲料「旨辛 麻婆スープ」(190g・税込140円)を新発売する。販売場所はJR東日本の駅構内(エキナカ)にある「アキュア」ブランドの自販機。

同商品はチキンエキスとポークエキスをベースに醤(ひしお)を加えて花椒(ホアジャオ)と唐辛子で辛みを出し大豆そぼろの具材を加えたもの。永谷園とともに開発された。辛さを打ち出した点と大豆そぼろを入れた点で既存の缶入りスープ飲料との差別化を図っていく。

開発を担当したJR東日本ウォータービジネス営業本部商品部の石原結衣氏は「工場はまるで中華料理屋の厨房のようで、ごま油や豆板醤などの香りが漂う中、本当に飲料をつくっているのだろうかと戸惑うほどだった」と語る。

開発パートナーの永谷園の栗原紘明営業本部商品企画部CVS課係長は、缶容器の劣化を防ぐ塩分濃度の調整や辛さのレベルに試行錯誤したことに触れ、辛さについては「後味のある辛さになってしまうとお水も必要になる。そうしないために永谷園の中華系そうざいの素のノウハウをいかして後に残らないスッキリとした辛さにした」と説明する。

今回の「旨辛 麻婆スープ」は、売上げのピークとなる朝のラッシュ時以外の飲用シーンの開拓や女性層の取り込みを目的とする缶入りスープ戦略の一環で開発された。

ニラ玉麻婆スープご飯や麻婆スープ卵かけご飯などの応用レシピも紹介された(旨辛 麻婆スープ)
ニラ玉麻婆スープご飯や麻婆スープ卵かけご飯などの応用レシピも紹介された(旨辛 麻婆スープ)

缶入りスープ戦略で今回着目したのは、女性の社会進出と遅くなる夕食時間。ニッセイ基礎研究所生活研究部の久我尚子主任研究員は「女性の社会進出によって遅い時間に夕食をとる女性が増えている」と指摘する。

JR東日本ウォータービジネスの齋藤誠営業本部商品部マネージャーは「15~18時と20~23時でニーズがあることが分かった。自販機の飲料は食事のお供としては飲まれにくく、お昼の時間帯よりも夕飯前や飲み会終わりのほうが伸ばせる余地がある」と述べる。

品揃えで心掛けているのがバラエティで「定番のコーンスープ以外に和洋中を取り揃え、ビスクやふかひれのスープなど小腹満たしの要素が強い商品のラインアップを強化している」という。