オンガネジャパン グローカル、下関発 学習塾向け商品も好調

オンガネジャパン(山口県下関市、岡本昭宏社長)は日韓ビジネスの旗手として近年、業界関係者の注目を集めている。韓国海苔を手始めに創業した同社は、優れた韓国食品の輸入でヒットを量産してきた。「サリ麺」「高麗紅参」「エゴマ油」などはその一角だ。輸入販売から国内での製造販売、輸出――。グループに「インパクトワン」(熊本県熊本市)を加え、事業領域はさらに拡大している。岡本昭宏社長に最近の注力商品を聞いた。

――日韓ビジネスでは8月のホワイト国除外で影響はありましたか。

岡本 当社の場合は韓国食品の輸入がメインなので特に問題はありません。輸出では高機能のミネラルウォーター「シリカシリカ」を出しています。ホワイト国除外の当日に現地に入りましたが特に何もありませんでした。大手メーカーでは影響があったと一部で報道されていましたが、食事をすればアサヒビールを普通に飲めるし、除外の一件が現地の方の中で話題になることもありません。

――国内販売での影響はどうですか。

岡本 正直に言えば、韓国アレルギーで導入いただけないケースもあるかもしれません。しかし、ごく一部分です。「サリ麺」は鍋物の締めで食べる専用麺ですが、今年で発売8年目。昨年はカルディさんの全売れ筋商品ランキングで18位でした。販売量も毎年2ケタ増で伸びています。

ファンも多く、SNSで検索すると驚くほどの投稿数です。韓国発の麺として、国内市場に定着した手応えを感じます。量販店向けの営業提案はこれまで西日本エリア中心でしたが、今後首都圏を含め全国へ販売していきます。

――食と政治は必ずしもひも付かない。良いものは売れる。

岡本 そうですね。これは高麗人参も同様です。当社では「高麗紅参」として販売していますが、高いリピート率が特徴。これまでの販路はDgSが中心でしたが、量販大手からも販売したいとオファーをいただいています。

オンガネジャパンが輸入販売する商品
オンガネジャパンが輸入販売する商品

――高麗人参の派生商品ではユニークな商品が。

岡本 学習塾向けの「受験王」という商品ですね。高麗人参の主成分・ジンセノイドは記憶力強化だけでなく、免疫強化を促す機能が含まれています。実際、韓国の受験生はエナジー系ドリンクよりも高麗人参を飲んで受験に備えます。そこに着目し受験生向けに配合を変えて商品化しました。

地元の山口県では東進衛生予備校からご理解をいただき、3年前から受験生たちが飲んでいます。継続して飲んできた受験生たちの受験結果やインフルエンザに対する効果を確認できた結果、最近では私塾会から取材を受けたり、学習塾大手からのお声掛けが増えています。

――機能性表示食品としての届け出も考えていますか。

岡本 九州大学、近畿大学などの協力を得てSRは取っていますが、現段階では考えていません。当面は学習塾の必須アイテムとなるまで、あらゆる販売ツールでこの商品を育てたいです。

――「シリカシリカ」も販路が広がっているそうですね。

岡本 お陰さまで特に首都圏の量販店での導入が増えてきました。系列のインパクトワンの店舗でも好調な販売です。

――オンガネジャパンとインパクトワンの今後の事業展望は。

岡本 オンガネは輸入商社ですが、インパクトワンはアンテナショップを現在7店舗展開しているものの地域商社の立ち位置です。それぞれが互いを補完しながら次のステップへ成長したい。また、いずれは本格的な“もの作り”の領域にも入っていきたいですね。韓国食品の一部商品で切り替えたケースがありますが、国内製造品を求められた場合、それに対応できる体制作りを考えていきます。