拡大続くカナダポーク 品質保証への取組みが成果 日本事務所10周年でセミナー

カナダポーク・インターナショナル(CPI)は日本事務所開設 10周年を記念したセミナーを5日、カナダ大使館で開催した。

CPIは1991年に設立されたカナダ豚肉産業の輸出促進機関。 10年7月に初の海外拠点として日本事務所を設立し、日本市場での地位確立と販売促進に向けた活動を行っている。

セミナーに先立ち会見した同会チェアマンのニール・ケティルセン氏=写真㊧から2人目=は「この 10年間に日本との間で非常に緊密な関係が築かれてきた」として関係者に感謝の意を表明。また16年からスタートしたカナダ産豚肉の品質を保証するVCPプログラムについて紹介し、農場における安全・品質の保証システム、トレーサビリティ、アニマルケア、成長ホルモンやラクトパミンの無投与といった原則からなる同プログラムが、日本市場での成功に大きく貢献したことを強調した。

プレジデント&CEOのトレバー・シアーズ氏=同3人目=によれば、この数十年間にカナダポークは日本市場で飛躍的に成長。18年度の対日輸出量は26万5千tと、最大の輸出市場になっている。とりわけこの 10年間でチルドポークの対日輸出は3倍となり、日本との関係は今後さらに拡大していくだろうとの見通しを示した。

セミナーで登壇した日本マーケティングディレクターの野村昇司氏=同㊧=によれば、日本では00年代半ばごろから豚肉の消費量が増大。17年からは輸入豚肉が国産品の流通量を上回るようになり、店頭でVCPの品質保証マークが貼付されたカナダポーク製品が並ぶ機会も増えているという。

「生産者と加工業者は運命共同体でありながら利益面では相反する立場にもあるが、消費者に安心して食べていただくため両者の団体が協力している。このことをお伝えしてきたことで、日本市場でもカナダポークを少しずつご理解いただけるようになってきた。関係者の皆さまにご理解を深めていただき、お取り扱いいただいた結果であり、改めて感謝申し上げたい」と謝意を示した。