理研ビタミン千葉工場 A&Iセンターを公開

理研ビタミンは8日、千葉市の千葉工場内に建設した「理研ビタミンアプリケーション&イノベーションセンター」(A&Iセンター)を報道陣に公開した。

同施設は、同社の事業の柱のひとつである食品用改良剤事業の国内研究開発拠点を集約したもので、改良剤の基礎研究からアプリケーション開発までを一貫して実施できるようになった。

鉄骨地上6階建てで、延床面積は約4千㎡。1~3階は試作室で、パンや豆腐、洋菓子、和菓子、めん、飲料、アイスクリーム、畜肉、惣菜などの製造設備を導入。ラボスケールから実機まで多くの機器を取り揃えた。

A&Iセンターの外観(理研ビタミン)
A&Iセンターの外観(理研ビタミン)

4階は実験室や分析、細菌検査などを行うフロアで、5階にはフリーアドレスで海外拠点とリアルタイム映像による連携もできる事務所を設置、6階には応接室、会議室、官能検査室を設けている。

研究開発力と実践展開力(アプリケーション・イノベーション)を兼ね備えた施設で、加工食品メーカーにとっての課題解決策や、新たな価値の提案も行うこととしている。

同社社長の山木一彦氏は「当社は理化学研究所に由来を持つ研究開発型の企業。その中心となる当センターを千葉市に設立できたことを感慨深く思っている。当社では改良剤事業、食品事業、ヘルスケア事業をコア事業と位置付けており、大半はBtoBの取引で、最終商品ではなく“部品”を供給するというビジネスを行っている。そしてその中心が改良剤事業だ。食品改良剤事業はグローバルなベストソリューションパートナーを標榜し、持続的成長を遂げたいと考えている。成熟市場では顧客自身が問題点を把握していないケースもある。顧客が潜在的に持っている課題を先取りして提案することが重要で、それがソリューションの一歩先ということだと思う。こうした当社の姿勢を具現化するのがA&Iセンターと言える」と述べた。

基礎研から用途開発まで一元化(理研ビタミンアプリケーション&イノベーションセンター)
基礎研から用途開発まで一元化(理研ビタミンアプリケーション&イノベーションセンター)

来賓として招かれた千葉市長の熊谷俊人氏は「設立70周年の節目の年に、3か所にまたがっていた研究拠点を千葉市に集約されることをうれしく思っている。千葉市は企業誘致に力を入れているが、外から企業を呼び込むだけでなく、すでに市内に立地している皆さま方が飛躍するためのサポートも行っている。国内最大級の食品コンビナートを設ける新港は特に力を入れている地区と言える。ここに日本の世界の食の屋台骨を支えていただいている拠点が完成したことは、この地区を盛り上げる原動力になると大いに期待している」と喜びを語った。