キユーピー、農林水産大臣賞を受賞 3R推進功労で2年連続

キユーピーとキユーピータマゴが長年続けている卵殻の付加価値化と社会貢献への挑戦が、「令和元年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰(3R推進功労者等表彰)」の農林水産大臣賞を受賞した。

この表彰は、92年度からリデュース・リユース・リサイクル推進協議会が主催し、リデュース(発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再資源化)に率先して取り組み、継続的な活動を通じて顕著な実績を上げている個人、グループ、学校、事業所、地方公共団体などの活動を奨励し、循環型社会の形成推進を図るのが目的。

キユーピーグループは、社会に対するグループの貢献価値を定量的に測る指標としてサステナビリティ目標を設定し、「資源の有効活用と持続可能な調達」を掲げている。「リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰」で受賞するのは、「野菜の未利用部を活用した資源循環の推進」をテーマに受賞した昨年に続き2度目。今後も、さまざまな資源循環活動を通して社会的な課題解決に取り組んでいくとしている。

受賞したテーマは「卵殻の資源化・付加価値の探求と国境を越えた社会貢献への挑戦」で、その主な内容は次の通り。

キユーピーグループは、日本の卵生産量の約10%(1年間で約25万t)を使用している。1年間に卵殻は約2.8万t発生し、廃棄すると環境へ多大な負荷が掛かる。そのため、1950年代から卵殻を土壌改良剤(肥料)として農家へ販売、卵殻の価値探究を行う専門的な研究体制を作り、食品原料、飼料、建築資材、工業製品などにも活用を広げている。

近年は、東京農業大学応用生物科学部と共同で、卵殻の肥料としての価値を研究。現在までに、水稲に卵殻を施肥すると米の品位が向上すること、水稲の耐暑性を高めるため猛暑時においても収量を維持できることが分かってきた。米の作付面積は日本の耕地面積の中で最も大きいため、将来的には、キユーピーグループだけでなく日本全体の卵殻を有効活用できると期待している。