八丁味噌の木桶2本を新調 再来年から入手困難に まるや八丁味噌

まるや八丁味噌は10月29日、木桶2本を新調し、浅井信太郎社長と桶師の上芝雄史さん(藤井製桶所)が木桶の底に筆入れした。3代目の上芝さんは今年70歳を迎えることもあり、藤井製桶所は20年に廃業する予定になっており、再来年分以降は受注を断っている。まるや八丁味噌では、来年に納品される3本を最後に、入手ができなくなる見込み。

みそ作りに使われるのは「6尺木桶」で高さ2m、直径2.3m。同社では現在、約220本を所有している。木桶を使うことで、塩味のカドが取れて味わいがまろやかになると言われている。しかも、小型の木桶では同じ味にならないため、八丁味噌を作るには6尺木桶が必要だという。

側板の厚さは4.5㎝、底板の厚さは12㎝あり、1回新調すれば、150年以上使えるほど丈夫。同社では最も古いもので、約170年前のものが現役で稼働している。しかし、大型木桶を作れる桶師は少なく、同社では桶師への支援を目的に9年前から木桶を発注してきた。

上芝さんのもとで木桶作りを学んでいる人もいるが、桶師になってもらえるのか、また木桶を受注してもらえるのか、まだ分からない状況だという。

浅井社長は「八丁味噌には木桶がなくてはならないもの。桶師への支援は続けていく。なんとか次の世代に引き継いでいってもらいたい」と話している。