エスビー食品 3工場新棟稼働開始 上田でIoT先行導入 集中投資、約135億円

エスビー食品は、同社の上田工場(長野県上田市)、グループ会社のエスビースパイス工業埼玉工場(埼玉県松伏町)とエスビーサンキョーフーズ(静岡県焼津市)のグループ3工場で、最新鋭の設備を導入した新棟を竣工し、10~12月に順次稼働を開始する。上田工場で「IoT」を先行導入するなど、合計約135億円の集中投資を通じて「安全・安心」と「生産体制」のさらなる強化を目指す。

同社は、企業理念「食卓に、自然としあわせを」のもと、中期経営計画(2017~2019年度)の重点施策である「スパイス&ハーブに関する事業のさらなる強化」「製品の開発・生産・販売体制」に取り組む中で、グループ3工場で新棟を建設。安全・安心と生産体制のさらなる強化、生産性のさらなる向上を目指す。

18年9~11月に順次着工し、この8~11月に順次竣工。10月からエスビースパイス工業埼玉工場新棟、11月からエスビーサンキョーフーズ新棟、12月から上田工場新棟を稼働する。

エスビー食品上田工場新棟は建築面積2千591㎡、延床面積9千984㎡。家庭用・業務用即席製品、家庭用ねりチューブ製品などを生産する。投資総額約69億円。

密閉型製造設備、自然冷媒式冷却設備、省人化のための原料自動軽量装置に加え、スマートファクトリー化を目指して「IoT」を導入したことが大きな特徴だ。

今回導入したIoTは「全生産設備とライン検査機器のリアルタイム把握対応」(同社)。設備稼働状況監視管理システムを導入し、稼働中の設備から各種データを収集。生産管理システムと連携させることで、ライン全体の進捗管理と阻害要因の早期解消に活用する。

さらに蓄積されたデータを解析することで、設備単位の改善策を講じ、稼働率向上や安定稼働を図り、安全・安心な商品を安定して供給できる体制につなげる。上田工場で先行導入し、他工場でも今後導入していく予定だ。

エスビースパイス工業埼玉工場新棟は建築面積1千371㎡、延床面積3千811㎡。香辛料製粉・選別中間品、瓶入りコショー製品などを生産する。投資総額約26億円。

室内温湿度管理を強化する一方、最新の香辛料選別設備導入による選別品質向上、香辛料高速製粉ライン導入による製粉効率向上を図った。

エスビーサンキョーフーズ新棟は建築面積3千261㎡、延床面積9千482㎡。レトルト・缶詰製品などを生産する。投資総額約40億円。

レトルト食品のハラール専用ラインを設置する一方、レトルト食品のアレルゲンフリーに対応。合理化と自動化による省人化を図った。

3工場共通の特徴は生産環境に合わせた清潔区の明確化、フィルター処理した外気による陽圧管理、入退場セキュリティーシステムによる管理体制の強化、LED照明の導入など。安全・安心やセキュリティーを強化、環境にも配慮した。