家庭用油、今期も好調持続 オリーブとアマニが牽引 市場規模1千500億円突破へ

昨年、過去最高の市場規模を更新した家庭用食用油。今期もその勢いは衰えず、オリーブオイルやアマニ油などのプレミアムオイルが牽引。食用油の健康イメージが定着したことに加え、かけるオイルなどの新たな需要が市場拡大を後押ししている。下期に向けて、成長著しいアマニ油やオリーブオイルを軸に大手各社が積極的なプロモーション活動を展開。初の市場規模1千500億円への期待が高まっている。

今期の家庭用食用油市場は金額5%増以上のペースで推移。昨年、過去最高の1千490億円台を記録した後も驚異的な伸びを続けている。

カテゴリー別では、オリーブオイルが1ケタ台後半の伸び。コスト環境の追い風もあり、大容量の輸入品の勢いが強まったことで、数量ベースでは二ケタ増。金額の伸びを数量が上回っており、価格競争の激化も懸念されるが、国内大手各社のNB品も順調。オリーブオイル人気は衰えることなく、食卓に定着している。

昨年度60%増と驚異的な伸びを示したアマニ油・えごま油についても、今期ここまで30%増とハイペースの伸びが続く。オメガ3脂肪酸の健康機能が浸透し、無味無臭でクセがないアマニ油・えごま油をサラダやスープなどにプラスする、かけるオイル需要も広がっている。

オリーブオイル、アマニ油・えごま油の躍進が目立っているが、ごま油やこめ油、中鎖脂肪酸の機能が注目されているMCTオイルなども好調。これらプレミアムオイルの金額ベースの構成比は今や70%を超えており、付加価値化と多様化が市場の成長を後押ししている。

数量ベースで約6割を占めるキャノーラ油・サラダ油は微減傾向が続くが、大容量のクッキングオイルでも低吸油タイプなどの付加価値品は上昇傾向。こめ油などを含めたクッキングオイル全体では5年前に比べて市場は拡大しており、単価アップによる市場の安定化と底上げが着実に進んでいる。

昨年の10、12月期はアマニ油やオリーブオイルがテレビ番組に取り上げられ急拡大した翌年だけに下期のハードルは高くなるが、市場規模は初の1千500億円突破が期待されている。

かつてのように汎用油頼みの一極構造ではなくなり、オリーブオイル400億円超、キャノーラ油400億円弱、ごま油300億円の3本柱に、アマニ・えごま油、こめ油などのプレミアムオイルが定番で安定的に売れるようになり、家庭用食用油の市場構造は大きく変わった。

量的な拡大は望めないものの、健康志向に加えて調味料感覚でオイルを楽しむ傾向が見られ、メーカー各社も積極的な提案活動を推進。しばらくは安定成長が続きそうだ。