「飛騨産ほうれん草」PR強化 パウダーやスムージー、戦略商品に 山一商事

業務用卸の山一商事(岐阜県高山市、山下喜一郎社長)は、全国市町村別で日本一の生産地である地元・飛騨高山産ほうれん草のブランド力アップに向け、オリジナル商品の展開を強化する。農産品加工の関連会社・ミチナルが手掛ける冷凍ほうれん草やほうれん草パウダー・ペーストを使ったレシピ提案の充実を図るとともに、新たな戦略商品として「グリーンスムージー」を投入。SNSなどに長けた若者も巻き込み、地域全体で飛騨産ほうれん草の発信力向上を目指す。

ミチナルは15年11月、山一商事の製造部門が独立するかたちで設立。「捨てない農業」を標榜し、主力のほうれん草加工品は生鮮出荷規格外品や端材・下葉などを活用して製造。冷凍素材品をはじめ、ペーストやパウダーなどの加工原料、レトルトカレーやピザといったフードメニューを展開している。

特にパウダーやペーストは自社グループだけでなく、加工原料として今後幅広い取引先の開拓を目指しており、今春、ほうれん草パウダーのブランディングに着手。「飛騨抹草(HIDA MASSO)」と名付け、販売強化に乗り出した。

「飛騨抹草」は鮮やかな緑色で、抹茶粉のような香りと味が特徴。そのまま水や牛乳、豆乳などに溶かして飲んだり、パン、ケーキ、菓子、麺類、調味料、リキュールなど、抹茶同様あるいは抹茶がわりとして多彩な提案が行える。ノンカフェインという点も女性を中心に支持を集めている。
飲食店向けの100g、業務用大袋500gに加え、今年6月には40g缶も発売。スーパー、土産店などで徐々に取扱店を増やしているという。

新たな戦略商品「グリーンスムージー」(山一商事)
新たな戦略商品「グリーンスムージー」(山一商事)

一方、「グリーンスムージー」は冷凍ほうれん草やオレンジ、パイナップルなどの原材料をキット化。牛乳、リンゴジュースなどと一緒にミキサーにかければ簡単に出来上がる。フルーツや野菜を足したり、組み合わせを変えたりと、オリジナルレシピも自由自在。

原材料をすべて飛騨産品で揃えれば、100%ローカルスムージーの提供も可能。牛乳を豆乳に変えれば、ヴィーガン対応もできる。

今夏から山一商事の直営店で試験販売をスタートしているが、外国人訪日客からの評価も上々とのこと。今後はホテル・旅館の朝食やカフェメニューなどを中心に採用拡大を図り、「グリーンスムージー」を、飛騨高山を代表する商品のひとつにしていきたい考えだ。