野菜「捨てる部分も見て」 ブランド浸透へ体験の場 ミツカンG「ZENB」

ミツカングループは3月に立ち上げた「ZENB(ゼンブ)」ブランドで、体験型の取り組みなどを通してブランドやコンセプトの浸透などを目指している。

創業215年に当たる昨年には、人と社会と地球の健康に貢献することや、おいしさと健康を両立させるような食品・食生活提案を進めることなどを骨子とする「ミツカン未来ビジョン宣言」を策定。その議論の過程において、象徴的なものとしてこのブランドが誕生した。

世界的な人口増加による食糧不足が懸念される中でミツカンとしての取り組み方の議論を重ねたといい、“植物を丸ごといただく”との考えに至ったという。

植物は捨てられる部分が多いが、丸ごと食べられれば環境負荷も低減、栄養も豊富だ。食べやすさや味に課題があったものの検討を重ね、商品化にこぎ着けた。

ペーストタイプ、スティックタイプの商品から展開を始めたが「今後はさまざまな商品を発売していこうと考えている」(Nプロジェクトマーケグループマーケチーム長岡雅彦マネージャー)と話す。

議論の中で、ブランドを広げるためには単に販売するだけでなく、美術館・博物館的なリアル体験の提供でコンセプトが伝わりやすくなるとの案もあり、12~23日には東京・六本木の東京ミッドタウン内21-21デザインサイトギャラリー3で「野菜とデザイン」展を開催。野菜について気付いていないことに気付いてもらうといった趣旨の展示と試食を行っている。

同館長でグラフィックデザイナーの佐藤卓氏は「(ZENBブランドは)野菜をテーマにしたデザインだ」と語り、また「捨てていた部分も改めて観ていただくという、チャレンジ」と意欲的だ。

また、ミッドタウン内のレストランとコラボして商品を使ったメニューも開発し、各店ごとに提供する。