増税意識し売り方提案 駄菓子強化や隙間商材 菓子卸の相互

菓子卸の相互(京都府八幡市)は4日、京都市の都ホテルで秋季見本市を開いた。メーカー80社が出展し、得意先150社を招待した。

今回のテーマは「フューチャー・ヴュー(未来図)」。商品部の江川野朗次長は「今後、得意先に求められるものを予測し、商品や売場の展開例を提案した」と説明する。

今、最も関心を集めているのが来月からの消費増税。菓子は玩具付きの商品が軽減税率の対象外になる場合が多い。そのため、税率が変わらない知育・駄菓子の品揃え強化を提案した。

また、家飲みの拡大を見据え、おつまみ向け商材を集めた「お家で一杯」、節約志向に対してはフック販売など隙間“ついで買い”を促す「エンドサイド」などの企画を展開した。

一方、「高価格帯でもリピーターがついている商品はある。こうしたものをきちんと発掘し、売り方とともに提案することが大事」(江川野次長)と1個350円のマロンパイや800円前後のバームクーヘンなども充実させた。

また、デイリー売場へ向けた個食のパンや和菓子、高カカオや乳酸菌入りの健康チョコレートなどさまざまな企画をコーナー化していた。

藤原弘社長(相互)
藤原弘社長(相互)

「チャンスに変える」藤原弘社長の話

今年は改元や大型連休、最近では日韓問題による訪日客の減少など、われわれの商売に影響する多くのことが起こっている。とりわけ気になるのが消費増税だ。消費マインドが改善したとは言えず、増税後の冷え込みが懸念される。それを何とかチャンスに変えられるよう、この見本市できちんと商品と売場を提案していきたい。

52期(19年6月期)の売上高は外商が前年比99.7%(目標比96.1%)の48億3千万円、昌栄店が91.1%(同89.4%)の3億3千万円、全体では99.1%(同95.6%)の51億6千万円という残念な結果だった。今期は昨年以上に厳しいと思われるが、地域に密着した問屋を常に意識し、社員一丸となって一つ一つのことに取り組んでいきたい。