「源流」経営に徹し4年の任期駆け抜ける PPIH次期社長CEO吉田直樹氏

「(社長)指名を受けた時の心境は『明鏡止水』」。9月25日付で次期社長CEO就任が内定した。非営業部門の出身となるが、「私にはない素晴らしい知見と資質、能力を身につけており、PPIHという企業の規模とポジションにふさわしいCEOを務めてくれると確信している」と大原孝治社長兼CEOの信頼も厚い。社長任期制(4年)導入後、初の社長となるが、「安田隆夫創業会長兼最高顧問の『源流』経営に徹し、4年間の任期を駆け抜ける」と意気込む。

「新たなCEO像を」

私が当社グループの創業者である安田社長(当時)の知己を得たのは約20年前。外部の立場から当社のビジネスのお手伝いをさせていただくようになった。その後、07年にDon Quijote(USA)Co.,Ltd. 社長を拝命。当社グループに入り、以来12年、安田創業会長指導のもと、海外事業本部本部長、会長室長、専務取締役等を歴任し、自分なりに研鑽を積んできた。

今後の経営方針だが、営業に関しては、しかるべき人材に権限を完全に委譲し、思い切りよく任せていくことが、当社の強みを最大限に引き出す要諦と心得ている。営業部門とは常に交流を図り、連携を密にして、互いに切磋琢磨しながら新たな時代とステージにおけるPPIHの事業像、未来像を構築していきたいと気を引き締めているところだ。当社グループの真のCEOは「源流」に他ならない。CEO就任後もこれまでと何ら変わらず、「源流」の著者である安田創業会長と緊密な連絡を怠らず、その意志を反映し、会長が作られた「源流」経営に徹する。

国内では、従来の面的、量的発想から解き放たれた顧客への深い浸透、新たな収益モデル、独自のビジネスモデルを作っていくことが必要になってくる。海外はまだまだ機会が拡大している状況だ。アメリカでは大原社長が中心になり、アセアンは引き続き安田創業会長のもと一丸となり、深い浸透を志す。「ビジョン2020」の後の新中期総合経営計画を今後、具体的に立案する。小売業というのは非常にたくさんの人数で、一つの事業を織りなしていくもの。現在、全事業でグループ7万6千人いる。そういう意味では「ポジションが変わるに過ぎない」という新たなCEO像を作っていかなければいけないという重圧はある。

ユニー買収まで当社グループはドン・キホーテが圧倒的に大きく、ドン・キホーテが元気であれば、グループ全部が元気というものだった。企業規模が大きくなったことで、一定の大きな権限を持った人が複数出てくる。自分のカラーというより、次のPPIHのカラーを出していければと考えている。社長の任期制(4年)だが、任期を決めることは個人的にはPPIHらしいと思っている。4年の任期にチャレンジし、駆け抜ける。次にバトンをつなぐことが最大の仕事。そのためには、CEO候補をたくさん作ることに尽きる。多くの人に、多くのチャレンジをしてもらう。そのため権限も委譲する必要がある。3年後、「現在、CEO候補がこれ位います。その次のCEO候補がこれ位います」とそのような組織作りをしていかなければならないと考えている。

【略歴】吉田直樹氏(よしだ・なおき)=1964年12月7日生まれ、54歳。マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパンなどを経て、07年7月Don Quijote(USA)Co.,Ltd. 社長。ドンキホーテホールディングス取締役(12年9月)、専務取締役(13年11月)など要職を歴任し、18年1月から現職。9月25日付でPPIH社長CEO就任予定。