社業通じたCSVに注力 非財務の中長期目標策定 コカ・コーラボトラーズジャパンHD

コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス(CCBJH)は、CSV(共創価値)の中長期目標「THE ROUTE to Shared Value(ザ・ルート・トゥ・シェアード・バリュー)」を策定した。

これは、TCCC(ザ コカ・コーラカンパニー)がグローバルで掲げるESG(環境・社会・ガバナンス)目標をベースに、日本の市場環境を加味してCCBJHグループのコミットメントを明示したもの。

環境・健康・コミュニティの3つを優先課題と位置づけ、環境の課題には、日本コカ・コーラが7月に発表した環境目標「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」に対するコミットメントも含まれている。

CSV目標の意義について、コカ・コーラボトラーズジャパンのレイモンド・シェルトン執行役員IR&コーポレートコミュニケーション本部長は「一部上場企業として財務的な目標だけではなく非財務的な目標を掲げるのは大変重要なことであり、World Without WasteがCSV目標の源泉だと考えている」と語った。

CSVは社業を通じた直接的CSVと社業領域での間接的CSVに大別される。

直接的なCSVは製品販売や自販機サービスなど事業を通じた社会貢献を意味し、25年までにすべての主要ブランドでノーカロリー・低カロリー製品をラインアップすることや、トクホと機能性表示食品の販売数量を15年比で3倍にすることなどを目標に掲げる。

稲川晶子部長(コカ・コーラボトラーズジャパン)
稲川晶子部長(コカ・コーラボトラーズジャパン)

TCCCのグローバルなCSV目標に比べて「トクホ・機能性表示食品は日本の強みであり、背伸びした計画となっている」(稲川晶子総務本部コーポレートコミュニケーション統括部CSV推進部担当部長)。

パッケージ前面でのカロリー表示と分かりやすい栄養表示は引き続き全商品で徹底していく。

12歳以下にマーケティングを実施しないキッズポリシーなどの責任あるマーケティングポリシーも日本コカ・コーラと連携して順守し続けていく。

一方、間接的なCSVとしては、清掃活動や水資源保護の推進などがある。

水資源保護とは製品の製造に使用した水と同等量の水を自然に還す取り組みのことで、既に16年に100%以上の還元を達成し、18年には277%に達した。CSV目標では200%の維持を目指して工場近辺の水源や流域に注力して推進していく。

直接的CSVと間接的CSVのバランスについては「社業領域の間接的なCSVも大事だが、まずはわれわれの事業成長を支える直接的なCSVに重きを置き、営業部門やSCM部門が本腰を入れてCSVを生み出していくことがビジネスの成功につながると考えている」(稲川CSV推進部担当部長)。

Wodld Without Wasteは、設計・回収・パートナーのアクションプランで目標が掲げられている。

設計の目標は以下の通り。

――リサイクルPET樹脂の使用率を現在の約18%から22年までに50%以上を達成し、30年には「ボトルtoボトル」の割合を90%にまで高める。

――25年までに日本国内で販売するすべての商品の容器をリサイクル可能な素材へ変更し、すべてのPETボトルに化石燃料を使わないサスティナブル素材(リサイクルPET樹脂か植物由来PET樹脂)を使用する。

――30年までにはサスティナブル素材の割合を100%とすることでキャップを含め新たな化石燃料を使用しない容器の完全導入を目指す。

――30年までに、商品1本当たりのPET素材の使用量を04年比で35%削減する。