「たもぎたけ」のエキス入り雑炊 加工食品に使用は初 シマヤ

シマヤは9月1日から、幸せをよぶ黄色のキノコと呼ばれる“たもぎたけ”のエキスを使用したレトルト雑炊2品を新発売する。スリービー(北海道南幌町、石田真己社長)が生産するたもぎたけから抽出したエキスを使用した従来にない新しいタイプの雑炊。たもぎたけは生産地や生産量が限られているため加工食品に原料として使用されるのは初めて。初年度(半年間)の販売目標は2品合わせて1億円。

シマヤの原田道太社長は新商品について「当社のレトルト雑炊は購入者の半数以上が60歳台、70歳台。今回発売する2品は10年後、20年後のための“未来ささえる食生活”という新しいシリーズとして販売し、売上げ拡大に挑戦していく」とコメントした。

たもぎたけは、ヒラタケ科の黄色いキノコで、うま味成分であるグアニル酸の含有量がブナシメジの2倍、椎茸の1.5倍含まれている。また、免疫力を高めるβグルカン、抗酸化作用の高いエルゴチオネインなど健康維持に役立つ成分を含んでいる。スリービーは独自に開発した栽培システムで菌糸から自社工場で一貫生産を行っており、国内生産量413t中、76%に相当する315tを生産しており、SMなどに出荷しているほか、水煮や濃縮エキスなども生産している。

「たもぎたけエキス入り雑炊」2品(シマヤ)
「たもぎたけエキス入り雑炊」2品(シマヤ)

レトルト雑炊は個食化や即食化など消費者の生活スタイルの変化を背景に市場規模を拡大しており、シマヤは12年から参入。「ほんのり贅沢 雑炊」シリーズ4品、「昔ながらの雑炊」シリーズ5品を展開している。昨年秋からは全商品を電子レンジで加熱できるパウチ容器にリニューアルしている。レトルトフリーズドライなど雑炊全体の市場規模は約26億円、うちレトルト雑炊の市場規模は5億8千万円と推計され、シマヤはレトルト雑炊のシェア57・6%を占めている。

今回発売する「たもぎたけ雑炊 かつおだし仕立て」は、かつお節と昆布の風味にたもぎたけのうま味が感じられるかき玉子入り。「同 鶏と野菜だし仕立て」はチキンと野菜類の穏やかなだしの風味にたもぎたけのうま味を加えた刻み玉ネギ入り。いずれも具材としては、たもぎたけは入っていない。化学調味料無添加で、国産米を100%使用。250g入り、標準小売価格280円。