中村角 前期は増収増益 JEFSA中西部で調達物流

中村角(広島市)の19年3月期の売上高は前年比101.2%の270億2千5百万円、経常利益は102.6%の2億5千7百万円、前年に続き増収増益で着地した。家庭用における不採算取引の縮小や粗利率の改善により、経費の上昇を吸収できたことが主な要因。

中村一朗社長は12日、ホテルグランヴィア広島(広島市)で開いた「角親会」で決算概況を報告した。

グループ各社の業績は協食(山口県山陽小野田市)が売上高26億7千万円(前年比101.4%)、経常利益2千5百万円(86.9%)、桑宗(広島県福山市)が売上高44億9千6百万円(99.2%)、経常利益2千1百万円(103.7%)、カクサン食品(広島市)が売上高14億3千4百万円(108%)、経常利益1億2千8百万円(88.9%)。

協食は経費を抑えた一方で粗利率が低下し減益。桑宗は同社が本部事業を担っていた、小売店の協同組合チューリップチェーンを昨年11月に解散。今年1月には福山の市場店を廃止するなど、加盟店や来店客の減少で懸案事項となっていた事業から撤退した。中村社長は「マイナス要因が少なくなり、今期から新規事業を含めた営業活動に前向きに取り組む」と強調。

カクサン食品は昨年8月に新本社と工場が竣工。魚介エキスが好調で新規開拓も進み増収、新工場稼働に伴う経費がかかり減益となった。

昨年は中村角が創業70周年、協食が50周年の節目を迎えた。中村社長は70周年の記念式典で発表した「10年後に中村角の売上高400億円、グループの業務用売上高250億円」という中期目標について言及。

「中村角の400億円は業務用の増収があってこそ。業務用も経費は増えており、バランスを取らないと売上げが伸びても利益が得られない。売上げだけを追うのではなく、中身のある売上げを作る」と述べた。

また、中村社長が副会長と中西部ブロック長を務めるJEFSAでは、新たに調達物流をスタート。中村社長は内容について次の通り説明した。

「中西部ブロック10社のうち、長野市のマルイチ産商を除く9社で大阪と福岡を拠点とする物流網を構築した。9社の70か所の拠点に、毎日1ケースから詰め合わせて配送できる。F―LINEと協力する」

「これまではメーカーから商品を届けてもらうのが当たり前だったが、今後も今までと同じロットで毎日届けてもらえるのか、各営業所まで届けてもらえるのか、そういう危機感を持っていた。各社とも既存の物流があると思われるので交渉の上、納得した運賃で参加していただきたい。コストが上がる中、少しでも効率化を図り、チャンスロスをなくし、在庫を抑えることを実現したい」