2025年ヒットカフェメニュー予想 富田佐奈栄氏が「CAFERES JAPAN」で見解 シロップ活用した“映える”アイスコーヒー実演

 「今後は低糖質などの健康を意識したメニュー、和食に現代的なアレンジを加えたネオ和食、2つ以上の異なる食感を組み合わせたハイブリッド食感のメニューが流行する」と語るのは、日本カフェプランナー協会会長兼佐奈栄学園カフェズ・キッチン学園長の富田佐奈栄氏。

 7月17日、東京ビッグサイトで開催された「CAFERES JAPAN 2025」でのセミナーでの一幕。セミナーは「2025年のヒットカフェメニュー予測 !~これから売れるドリンク&デザート&フード~」と題し、カフェ・喫茶店オーナーや開業予定者ら50人に、動画と実演を織り交ぜてトレンドメニューや運営のポイントを紹介した。

 富田氏は「トレンドメニューは既存メニューとのバランスを考えながら、スピード感を持って取り入れ、広告やチラシだけでなくSNSも活用して宣伝することが大事。不安な場合は、期間限定メニューとしてお試し期間を設けるのもいい」と呼びかける。

セミナーの様子
セミナーの様子

 レシピ提案では、健康を意識したグルテンフリースパゲッティを使用したトマトとヨーグルトのスパゲッティ、食べるコラーゲンやオートミールを加えた紫芋のスムージーなどが紹介された。

 ドリンクのアレンジメニューとしては、キーコーヒーがニュージーランドから直輸入しているフレーバーシロップ「SHOTT(ショット)」を使用した2種類のフレーバーアイスコーヒー作りを実演した。

 そのうちの1つ「オレンジとホワイトチョコレートのフレーバーアイスコーヒー~アーモンドミルク~」は、アイスコーヒーに「ショット」の「フレームドオレンジ」「ホワイトチョコレート」のコーヒーシロップ2種とアーモンドミルクを合わせたもの。注がれたグラスの底から「ショット」、アーモンドミルク、コーヒーの3層になる見た目が特徴。

「ショット」の「フレームドオレンジ」「ホワイトチョコレート」のコーヒーシロップ2種とアーモンドミルクを合わせたドリンクづくりを実演する富田氏
「ショット」の「フレームドオレンジ」「ホワイトチョコレート」のコーヒーシロップ2種とアーモンドミルクを合わせたドリンクづくりを実演する富田氏

 アイスコーヒーに「ショット」の「バナナ」「トリプルピーチ」のフルーツシロップ2種と冷凍フルーツを加えた「バナナとピーチのフレーバーアイスコーヒー~コールドブリュー モカ~」は、フルーツを凍ったまま入れることで水っぽくならず、爽やかなフレーバーを楽しめるコーヒーに仕立てたられている。

 「ショット」の特徴について、キーコーヒーの藤田靖弘マーケティング本部市場戦略部市場戦略チーム主幹は「特にZ世代はホットコーヒーよりもアイスコーヒーを好むデータが増えており、シロップが層になったアイスコーヒーは見栄えもよい。『ショット』は人工着色料、香料、甘味料が不使用で、コーヒーに馴染む味わいが特徴」と胸を張る。

 セミナーでは、カフェ運営で重要なポイントにも触れる。

 テイクアウト商品の販売には、衛生管理や賞味期限への細心の注意が必要と富田氏は訴える。
 単価アップの提案としてイートインメニューの盛り付けの工夫も説明。

「ショット」の魅力を語るキーコーヒーの藤田靖弘氏
「ショット」の魅力を語るキーコーヒーの藤田靖弘氏

 「例えばフィナンシェをそのまま出すのではなく、フルーツマリネとヨーグルトを添えたワンプレートにする。あるいは、ジャムやクリームでデコレーションするなどのひと手間が必要」と述べる。