猛暑長期化で「ポカリスエット アイススラリー」に脚光 大阪・関西万博運営スタッフの熱中症対策として活用開始

 近年の猛暑の長期化で大塚製薬の「ポカリスエット アイススラリー」が脚光を浴びている。

 同社と公益社団法人2025年日本国際博覧会協会が協議を重ねた結果、大阪・関西万博運営スタッフの熱中症対策としての活用が決定し、6月から運営スタッフに提供されている。

 「ポカリスエット アイススラリー」の販売は好調を維持。1-6月の販売動向については「暑熱環境下での熱中症対策の啓発活動の結果、昨年を上回るペースで出荷している」(大塚製薬)という。

大阪・関西万博会場での活用の様子
大阪・関西万博会場での活用の様子

 これには、熱中症の重篤化を防止するため労働安全衛生規則が改正され、6月1日から事業者に職場における熱中症対策が義務付けられたことも要因になったとみられる。

 アイススラリーは、液体の中に微細な氷の粒がたくさん混じった粘度の高い飲料。

 一般的に製造には特殊な技術や設備が必要な上、長期間の保存が困難であるが、同社は常温保存可能な液体を凍らせてスラリー状にする独自技術を開発し再冷凍してもスラリー状にすることに成功。

 身体の熱に直接アプローチするものとして、暑熱環境下で活動する方に熱中症対策の新たな選択肢として提案している。

 高温多湿な夏は汗による深部体温の調節が上手く働かなくなり、酷暑対策にはアイススラリーによる内部冷却と水分・塩分補給のセットが好適とされる。

 熱中症対策の基本は、深部体温の上昇と脱水を防ぐことにある