コカ・コーラボトラーズジャパン(CCBJI)は、自販機とサプライチェーンの基盤強化を図る。
自販機では「アソートメントシステム」を導入して販売予測から販売までのシミュレーションの精度を向上させる。
同システムについて、5月1日、コカ・コーラボトラーズジャパンホールディング(CCBJH)の決算説明会でCCBJIのアレハサンドロ・ゴンザレス・ゴンザレス執行役員リテールカンパニープレジデントは「特定のSKU(商品)を特定の自販機に装填するといった考え方。オペレーションでの作業に加えて倉庫でのピッキング作業も発生する。アルゴリズムで自販機1台ごとの利益基準での品揃えの最適化を図るもので、夏場に向けていろいろと取り組んでいく」と説明する。
効果が見込めるロケーションを優先して同システムを段階的に導入していく。
訪問ルート適正化にも磨きをかけているという。
自販機1台ごとの収益性分析に基づき、これまで以上に利益や資本効率に焦点を当てて、より精度の高い新規設置活動や取引条件の見直しを実施していく。
サプライチェーンでは新たな取り組みに着手。メガDCを応用した新物流拠点IDC(機能統合型物流センター)の本格稼働に向けた準備を進めている。
IDCについて、ビヨン・イヴァル・ウルゲネス副社長は「メガDCは非常に人口密度の高い大都市の近くに拠点を置いているのに対し、IDCはより柔軟性が担保できるロケーションに置かれ、配達エリアを拡張する。メガDCとIDCは並行しながら物流を最適化する役割を担う」と語る。
既に製造拠点での改善活動に加えて、輸送距離の削減などに取り組み順調に効果を創出しているという。
DXを通じたS&OPプロセス精度向上の一環として、 外部パートナーとともに供給計画の自動化の取り組みを開始し、需要が変動した際の柔軟性や俊敏性を強化している。