セブン-イレブン新大型店舗「SIPストア」 焼成パン・淹れたて紅茶・冷凍食品で効果出現

セブン‐イレブン・ジャパン(SEJ)が2月27日にオープンした新大型店舗「SIPストア」の出足1号店「セブン-イレブン松戸常盤平駅前店」の初動として焼成パン・「セブンカフェティー」(淹れたて紅茶)・冷凍食品で効果が出現した。

セブン&アイ・ホールディングスが4月23日開催した「IR Day2024」で明らかにされた。

SEJの永松文彦社長は、通常店舗の実績と比較して「客単価と買上点数が伸ばせるような状況になっている。できたての焼成パンなどが非常によく売れたことで、商品荒利率が3.3%上昇したためSEJが目指す方向として良い指標になった」と語る。

周辺カテゴリとカニバリを起こすことなく純増効果がみられたのは、焼成パンと「セブンカフェティー」。

昨年3月下旬の「セブンカフェ」の販売金額を100とすると、今年3月下旬には「セブンカフェ」が122へと拡大した上に「セブンカフェティー」が88上乗せとなった。焼成パンもほぼ同様に既存のペストリーに上乗せした。

「コーヒーを3、4杯飲むと少し飽きてしまうこともあると思うが、紅茶はそういう意味で非常に新鮮度が高く、カニバリしないで上乗せしている。焼成パンと同じで非常に驚きの部分であり、スピードを持って拡大していきたい」という。

冷凍食品は、小世帯に対応したPB「セブンプレミアム」商品とファミリー世帯に対応したNB商品がともに販売好調であることから、PB・NBともに冷食の拡充を全国の標準店に水平展開していく。

SIPストアの当面の目的は、SIPから得られた知見や好事例の標準店への水平展開にある。ただし将来的には標準店をSIPストア化していく考えも明らかにした。

「加盟店との共生を前提に拡大していく。通常の大きな直営店舗にSIPストアのエキスを入れたものをまずテストし、さらに加盟店にも広げ、次世代店舗として2万1000店に拡大していく」との青写真を描く。

SIPストア化は既存店の改装などのタイミングを想定。「例えば都心の店舗はSIPストアのやり方がマッチするとは限らないため(SIPストア化は)かなり後に行い、よりニーズの高い地方の店舗を先にやっていくことを考えている」と述べる。

生鮮については「一番難しいが、SIPストアのメイン商品ではないため、あまり心配していない」との見方を示す。

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