中性脂肪が気になる人へ「日東紅茶」日本初の機能性表示食品の紅茶  ティーバッグに茶葉と紅茶の粒を同時に入れる独自製法開発

 三井農林は8月28日、中性脂肪が気になる人に向けて「日東紅茶」ブランドから日本初となる機能性表示食品の紅茶を新発売する。

 商品名は「日東紅茶 Styleオリジナルブレンドティーバッグ」(8袋入り)。
 “脂肪が多い食事の際に、脂肪の吸収を抑え、食後の血中中性脂肪の上昇を穏やかにする”のヘルスクレームを訴求する。

 高付加価値商品による紅茶市場の成長が目的。

 同社では「TEAの『もっと』を創り出そう。」のブランドエッセンスを掲げ、紅茶だけにとどまらない茶葉の持つ多様性を活かした商品開発を行っている。

 8月23日発表した細野亮介企画本部本部長は「ブランドエッセンスの“もっと”を2つの戦略でさらに推進していく。1つ目は従来品の延長線上にとらわれない高付加価値の提案を積極的に展開していくこと。2つ目は紅茶そのものが持つ力である健康機能の一般化・商品化に注力していく」と語る。

 「Styleオリジナルブレンドティーバッグ」は2つ目の戦略の目玉商品となる。

 “日本初”をうたう2つの根拠について、作田祥司企画本部商品企画・マーケティング部商品企画第一室室長は「1つ目は機能性関与成分を含む原材料名を紅茶とした点。2つ目は関与成分として高分子紅茶ポリフェノールを用いた点」と説明する。

 高分子紅茶ポリフェノールは、テアフラビンなど複数のカテキン類が重合結合した紅茶特有のポリフェノールのこと。

 これにより「複数のポリフェノールがくっつくことで機能性を発揮する。高分子紅茶ポリフェノールが脂肪分解酵素の働きを阻害することで脂肪の分解を抑制し、体内に吸収されにくくなり脂肪が体外に排出されることで食後の血中中性脂肪の上昇を穏やかにする」。

 ティーバッグは500ml抽出用を採用し、気流式殺菌をかけて主に水出し(コールド)需要の獲得を狙う。ホットにも対応し、ホットではマイボトルを使った飲用を想定している。

 飲用シーンは、ヘルスクレームに倣い食事シーンでの飲用を推奨。
 「ピザやパスタ、唐揚げといった脂っこい食べ物やお菓子類と一緒にお召し上がりいただくことを前提としている」。

 開発には2年以上を要した。

 「紅茶は農作物からできているため、茶葉の産地や収穫時期によって高分子紅茶ポリフェノール量が変化する。高分子紅茶ポリフェノールの量を確実に担保するため、ティーバッグ内に茶葉だけではなく紅茶の粒を同時に入れる当社独自製法を開発し発売にたどり着くことができた」(開発を担当した商品企画部の齊藤章代氏)と振り返る。

 プロモーションは既に7月にモニターキャンペーンを実施。今後はSNSで多方面に発信していくほか、クローズドキャンペーンや漫画コンテンツの展開などを予定している。

 8袋入りで平均売価は368円~398円(100ml当たり9.5円~9.95円)を想定している。

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