ペットボトルなどの資源循環に弾み 中間処理業界で初となる業界団体が設立

 中間処理業界で初の業界団体となる全国容器循環協議会(全容協)が5日、一般社団法人化された。

 中間処理業界の底上げを図り日本の容器リサイクルの最適化に貢献するとともに、全容協会員によるBCPネットワークの構築が目的。

 ペットボトルなど容器包装をはじめとしたプラスチックの資源循環には、消費者や事業所から収集・運搬された廃棄物から種類別に資源を取り出しリサイクル原料化する中間処理が不可欠となる。

  6日の設立総会後に会見した武笠行男会長は、設立のきっかけの1つに、資源循環の輪を脅かした2019年の台風15号・19号を挙げる。

6日、設立総会後に会見した武笠行男会長(中央右)、副会長、理事 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
6日、設立総会後に会見した武笠行男会長(中央右)、副会長、理事

 19年の台風により、千葉県成田市にある国内最大規模の中間処理施設(ガラスリソーシング成田工場)が被災。助けを求め、その声に応じた他の中間処理企業(彩源とベストトレーディング)が中間処理を代行し急場をしのぐ事態が発生した。その後、6社で災害協定を締結し、団体設立はその流れを受けたものとなる。

 設立のもう1つのきっかけには、飲料自販機横のリサイクルボックスに心なく入れられる異物を挙げる。中間処理施設は、異物の被害を一身に引き受けている拠点でもある。

 PETや缶などの飲料空容器は飲料メーカーやオペレーターに回収された後、営業所で一時保管されてから中間処理施設に回される。
その後、中間処理施設で空容器を種類別に選別・加工してベール状に圧縮したPET・アルミ・スチール・瓶の各素材が再商品化事業者(リサイクラー)に販売されることで資源循環は成り立っている。

業界統一仕様の自販機横リサイクルボックス - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
業界統一仕様の自販機横リサイクルボックス

 中間処理施設が受けている異物被害の一例としては、カフェやコンビニで売られるアイスコーヒー用のプラスチックカップに飲み残しや氷が入ったままリサイクルボックスに入れられると、中間処理施設に運ばれ保管される際には回収袋の一部が破れそこから液体が漏れ出てしまう。食べ残しの弁当箱の場合は、異臭が放たれる。

 電池が混入したケースでは、破袋機のちょっとした衝撃で破裂して燃えながらベルトコンベアーで運ばれることもある。

 異物混入を防止して「ボトルtoボトル」に貢献すべく、清涼飲料水の業界団体である全国清涼飲料連合会(全清飲)と日本自動販売協会(JAMA)がこのほど決定した業界統一仕様の自販機横リサイクルボックスの展開にも協力している。

小中学校を対象にした廃棄物への理解を深める勉強会の開催も視野に入れる。
武笠会長は「選別していることを分かっていただきたい。本当の意味で廃棄物を理解していただき、よりよいリサイクルにつなげていきたい」と呼びかける。

会員数は10月1日現在で、特別会員・正会員21社、賛助会員10社。

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