「ちむどんどん」暢子もかじったシークヮーサー 自社で搾汁して飲料全国発売 ポッカサッポロと沖縄の深い関係とは?

 NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の主人公・暢子(黒島結菜)がアイデアを巡らせるシーンでかじったシークヮーサー。

 ポッカサッポロフード&ビバレッジは、シークヮーサーを自社(自社グループ)で搾汁から手掛けて飲料製品化。
このほど炭酸飲料「TOCHIとCRAFT 沖縄シークヮーサーソーダ」を開発し7月4日から全国で期間限定発売している。

 原料に使用しているのは、シークヮーサーの中でも、特有の香りと酸味が特長の地域団体商標「沖縄シークヮーサー」として登録されている希少なシークヮーサーの果汁。

 取材に応じた大久保正孝食品飲料事業本部価値創造飲料事業部部長は「当社のグループ会社で沖縄での製造を担う沖縄ポッカ食品が、1つ1つ丁寧に手摘みされた沖縄シークヮーサーを皮ごと丸搾り搾汁したストレート果汁を使用しており、夏らしい甘酸っぱい味わいと爽やかな香りが感じられる炭酸飲料に仕立てた」と説明する。

ポッカサッポロフード&ビバレッジの大久保正孝食品飲料事業本部価値創造飲料事業部部長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
ポッカサッポロフード&ビバレッジの大久保正孝食品飲料事業本部価値創造飲料事業部部長

 沖縄ポッカ食品では搾汁能力の強みを活かし「シークワーサー果汁100%」も製造。「シークワーサー果汁100%」は今春から沖縄限定で発売されている。

 沖縄での販売を担う、沖縄ポッカコーポレーションでは、沖縄の文化・素材・資源を活用した沖縄限定商品として「シークワーサー果汁100%」ほか、「さんぴん茶」や「やんばるの天然水」をラインアップしている。

 かつて沖縄は、パイナップル缶詰が一時期隆盛を極めていたが、その後輸入自由化の波に押され下降の一途を辿り缶詰工場を集約。閉鎖された缶詰工場の跡地に、現在、大手飲料メーカーの工場が稼働している。

 沖縄本島北部の国頭郡東村にある飲料・食品工場の沖縄ポッカ食品もその1つで1990年に設立。その翌年には、ポッカコーポレーション(当時)の沖縄での販売会社として、沖縄ポッカコーポレーションが誕生した。以前はポッカコーポレーションの駐在所として沖縄で事業展開していた。

左から「さんぴん茶」「やんばるの天然水」「シークワーサー果汁100%」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
左から「さんぴん茶」「やんばるの天然水」「シークワーサー果汁100%」

 13年1月には、ポッカコーポレーションがサッポロ飲料(当時)と統合しポッカサッポロフード&ビバレッジが設立。沖縄ではポッカブランドの知名度が浸透していたことから、沖縄の販売会社の社名変更は行われなかった。

 現在、沖縄ポッカコーポレーションは、製造を担う沖縄ポッカ食品と自販機を扱う沖縄サンポッカとともに、沖縄での販売戦略や企画立案を独自で手掛けている。

 そのほか沖縄にはグループ会社としてアイスクリームの販売・店舗運営を手掛けるフォーモストブルーシールがある。

 フォーモストブルーシールは、48年、米軍施設(現うるま市天願)の中で創業。当初は、米国に本社を置くフォーモスト社のミルクプラントとして沖縄に駐留する米軍関係者に乳製品を供給。沖縄でのアイスクリーム販売会社としての歴史をスタートさせたのは63年で、インターナショナル・デアリーズ(琉球)を設立し浦添市牧港に第一号店を開店した。

 その後、沖縄の本土復帰から4年後の76年に現社名へと変更し96年にポッカサッポロフード&ビバレッジ(当時ポッカコーポレーション)のグループに入った。

 ポッカサッポロは今年4月に経営理念体系を刷新し「人と社会と向き合い、未来の食のあたりまえを創造する」を理念に掲げ、製造拠点の1つである沖縄への貢献を強化していく方針を固めた。

左から「がぶ飲みブルーウェーブフロート」(500mlPET)とブルーシールの人気アイス「ブルーウェーブ」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
左から「がぶ飲みブルーウェーブフロート」(500mlPET)とブルーシールの人気アイス「ブルーウェーブ」
 その第一弾として5月16日から期間限定で発売開始しているのが「がぶ飲みブルーウェーブフロート」で、ブルーシールの人気アイス「ブルーウェーブ」の味わいと沖縄の夏や海をイメージして開発された炭酸飲料に仕立てられている。

 そのほか商品を通じた取り組みとしては、「TOCHIとCRAFT 沖縄シークヮーサーソーダ」と「さんぴん茶」の売上げの一部を首里城復興支援関係に寄付。「やんばるの天然水」でも今年から売上げの一部の世界自然遺産登録地域への寄付を開始した。

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