もう飲んだ?「ハードセルツァー」 キリンも参戦の新感覚アルコール飲料 Z世代の支持獲得狙う

缶チューハイでも炭酸水でもない、新しいスタイルのアルコール飲料が注目されている。「ハードセルツァー」。世界の20~30代を中心に支持される、アルコール入りのスパークリングウォーターだ。

日本でも昨春にオリオンビールが「DOSEE〈ドゥーシー〉」を発売したのを皮切りに、「トポチコ ハードセルツァー」(コカ・コーラシステム)、「サッポロ WATER SOUR」(サッポロビール)など参入が相次いだ。

そしてキリンビールでは、英ディアジオ社保有の世界№1ウオッカブランド「スミノフ」から「スミノフセルツァー」を22日に全国発売する。

ハードセルツァーとは何か? ディアジオジャパンマーケティング部の須賀千晃氏によれば、日本で缶チューハイとして親しまれるRTDは「焼酎(またはウオッカ)+炭酸」。対するハードセルツァーは「炭酸水+ウオッカ」。炭酸入りの酒であるチューハイに対して、アルコール入りの炭酸水といったイメージのようだ。また淡い風味や炭酸水のような軽い飲み心地といった点で、チューハイとは感覚的に異なる特徴を持つ。

世界市場は堅調な成長が続き、20~25年の成長率は年平均で26%と予測(IWSR2020)されるトレンド飲料。日本でも27年にはRTDカテゴリーの約11%を占めるとの予測もあるという。

「スミノフセルツァー」として発売するのは〈オレンジ&グレープフルーツ〉〈ホワイトピーチ〉の2品。アルコール分4%、ライトな飲み心地を表現したスリムな250㎖缶(オープン価格)。「スミノフアイス」で若者の認知度が高いブランドを武器に、新しい価値観を持つZ世代やミレニアル世代の支持獲得を狙う。

近年は若年層を中心に甘くない炭酸水がブーム。今回の商品も、炭酸水のように飲みやすいフレーバーにバランスを調整したという。自宅でまったりと過ごす「チルタイム」での飲用を想定する。「消費者にとって新しいカテゴリーの商品だが、お客様には『スミノフなら大丈夫』という安心感があるのが強み。それをしっかり伝えていきたい」(須賀氏)。

テレビ離れが進む若者向けに、SNSを中心としたコミュニケーションを実施。WEBサンプリング、飲食店での飲用体験も通し、デジタルとリアルの両面展開を図る。