UCC上島珈琲は2日から6日までポップアップイベント「STORY OF THE REAL COFFEE OMOTESANDO」を東京・ZeroBase表参道(東京都港区)で開催している。
7日から、全国のスーパーなどの小売店やECで新発売される「上島珈琲店」ブランドの家庭用レギュラーコーヒー製品の豆・ワンドリップ(ドリップコーヒー)・粉商品のアピールが目的。
同ブランドを「上島珈琲店」の店舗やEC以外で展開するのは初めてで、コロナ禍の外出自粛で外食チェーンや老舗喫茶店の名前を冠したショップブランド(喫茶店・カフェブランド)の引き合いが強まっていることを受けた動きとなる。
オープンに先立ち1日取材に応じた嗜好品マーケティング部の赤石朋氏は「店頭をみると、豆や粉といったカテゴリー別での展開だけではなくて、ショップブランドでコーヒー棚をつくる動きも多く見受けられる」と語る。
![取材に応じたUCC上島珈琲嗜好品マーケティング部の赤石朋氏ポップアップイベントオリジナル紙カップで好みの淹れたてコーヒーが無料で提供される 取材に応じたUCC上島珈琲嗜好品マーケティング部の赤石朋氏。ポップアップイベントオリジナル紙カップで好みの淹れたてコーヒーが無料で提供される。 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)](https://shokuhin.net/wp-content/uploads/2022/03/a3e68876b0077ff84093adecde075b78-300x228.jpg)
この背景については「お客様がコーヒーを飲みものとしてではなく、コーヒーを淹れる時間や飲んでいるときの寛ぎの時間・空間を楽しみたいというニーズからショップブランドが拡大している」との見方を示す。
他のショップブランドとの差別化については「カフェラテなど洋風イメージを前面に押し出したショップブランドが多い中で、『上島珈琲店』はレトロとモダンが融合した喫茶店寄りのイメージでユニークな価値が提供できると考えている」と胸を張る。
「上島珈琲店」の店舗は、近畿・関東を中心に全国に約100店舗を展開し、ブランド認知度は「調査したところ大手他社のカフェブランドさんレベルにある。店舗がほとんどないエリアでも認知されている」という。
![上島珈琲店ワンドリップ商品ドリップコーヒーの一部 「上島珈琲店」ワンドリップ商品(ドリップコーヒー)の一部 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)](https://shokuhin.net/wp-content/uploads/2022/03/9ddfa5584b989b8277a546e60574313e-288x300.jpg)
家庭用商品は、「上島珈琲店」のポイントの1つであるストーリー性を打ち出し、創業・産地・焙煎・抽出・シーンの5つのストーリーを楽しめる5種類のブレンドを豆、ワンドリップ、粉の3カテゴリーで取り揃える。
店頭販促に向けてはデジタルサイネージを用意。「設置していただけるところは限られるかもしれないが、動画を流すほか、選びやすい工夫としてタッチパネルを設ける。タッチパネルではストーリーと味わいの2軸で選べるようになっている」と述べる。
そのほかポイントについては、UCCグループのプロフェッショナルが監修した味わいと若手イラストレーターが手掛けたイラストの2つを挙げる。
![ポップアップイベントSTORY OF THE REAL COFFEE OMOTESANDOの内観コーヒーはその場でハンドドリップされたものが提供される ポップアップイベント「STORY OF THE REAL COFFEE OMOTESANDO」の内観。コーヒーはその場でハンドドリップされたものが提供される。 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)](https://shokuhin.net/wp-content/uploads/2022/03/d83d7ed132c8bcdd178913949468b134-300x238.jpg)
ポップアップイベントでは、5種類のブレンドの中から1種類を選ぶと、淹れたてが無料で楽しめる。オーダーを受けたスタッフがその場でドリップし、ポップアップイベントオリジナル紙カップに入れて提供する。
加えて先着100人に「上島珈琲店」のワンドリップコーヒー1杯分をプレゼント。試飲後の感想をSNSに寄せると全員に景品がもらえるガチャガチャも用意している。ガチャガチャの中には、一等賞として10万円分の「上島珈琲店PASS」を1日1人分、二等賞として「上島珈琲店」オリジナルマグカップ1日5人分を用意している。
![ガチャガチャの中には一等賞として10万円分の上島珈琲店PASSを1日1人分用意している ガチャガチャの中には、一等賞として10万円分の「上島珈琲店PASS」を1日1人分用意している。 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)](https://shokuhin.net/wp-content/uploads/2022/03/6ec10db9b749d3edb6a2212915c1339a-267x300.jpg)
なお5つのブレンドストーリーは以下のとおり。
▽上島珈琲店ブレンド(創業のストーリー):上島珈琲店の創業からの変わぬ味わいや想いをイメージ。バランスのとれた味わいと、甘い余韻、ローストナッツのような香り、ミルクチョコレートを感じる甘みのある後口が特長。
▽Messenger from Far East(産地のストーリー):Far East=極東として、海外がより遠くに感じられていた頃から舶来品であったコーヒーをイメージ。深みのあるリッチな味わいや、ナッツの香ばしさ、キャラメルを感じさせるリッチな味わいが特長。
▽W cracking Deep(焙煎のストーリー):深炒りの合図である第2クロック(焙煎時にコーヒーが2回目に爆ぜたときに発せられるパチパチという音)を待って深く焙煎したコーヒーをイメージ。深炒りで、芳醇な香りとコク、バニラやスパイスの香りとクリーミーなチョコレートのような口当りが特長。
▽Pool N Bloom(抽出のストーリー):ハンドドリップで抽出する際のドリッパーにたまった(=Pool)コーヒーが膨らむ(Bloom=咲く)様子を表現。やわらかな酸味とまろやかな口当たり、柑橘やアプリコットを思わせる酸味、蜂蜜のような甘さが特長。
▽Time to Bed(シーンのストーリー):睡眠前に寄り添うデカフェのコーヒー。香ばしく、マイルドな味わい。ナッツの香ばしさと、ほのかなバニラと黒糖のような甘い余韻が特長。
![上島珈琲店5つのブレンド豆商品 「上島珈琲店」5つのブレンド(豆商品) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)](https://shokuhin.net/wp-content/uploads/2022/03/9e4cab8b8883a0f76e2dc2bac27e8c73-300x212.jpg)
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