八海醸造グループはこのほど、米国法人Hakkaisan Brewery USA(米国ニューヨーク州)を設立し、ブルックリンクラ(同州)と業務資本提携の契約を締結した。
同グループは、清酒「八海山」をはじめとした酒類・蒸留酒・梅酒・クラフトビール・麹甘酒などの飲料や、米・麹・発酵・魚沼をテーマとした製品の製造・販売を目的とした各事業を、新潟・魚沼地域に根差して展開している。
一方、ブルックリンクラは米国においてニューヨーク州で初めてのクラフトサケメーカーとして創業、ブルックリン地区のインダストリーシティにその場で飲めるタップルームを併設した製造所を有し、清酒の製造事業を展開している。
このほど、互いの清酒づくりにかける想いや地域に根差した事業展開の姿勢、そしてグローバル市場を目指す意識に共感し、長期的パートナーシップ提携に至った。
同社は常々、海外のアルコール市場においても清酒(SAKE)がスタンダードな存在でありたいと願ってきた。そして清酒がスタンダードな世界飲料であるためには、ワインやウイスキー、ビールがそうであったように、世界中にある現地の文化の中で、現地の人が現地の米、水を使った日常飲料としてつくり出し、親しまれることが必要だと考えている。同時にその現地においても品質を日々追求していくことが重要だ。
今回の提携により、清酒が世界でより発展・拡大するために、同社の経験や知識とブルックリンクラの新しい発想を生かし、両社の成長を加速させていく。最初に、同社が培ってきた酒づくりの技術の伝承や意見交換に取り掛かる。
将来的には清酒のみならず、クラフトビール・蒸留酒・発酵食品においても共同での商品開発や販路の開拓など、さまざまな分野で互いのノウハウを共有し、両社の強みを生かしながら一体となって、米国の消費者に新しい価値を共同で提供する。
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