ユニリーバ、茶葉・飲料事業を分社化 紅茶の「リプトン」主軸に展開 新会社「エカテラ・ジャパン」が方針

日用品大手のユニリーバ・グループは、「リプトン」などの茶葉・飲料関連事業を分社化し、新会社「ekaterra(エカテラ)」を発足させた。分社化により、世界的に拡大しているお茶市場に一層集中していく。

1日に新設された日本法人のエカテラ・ジャパン・サービスを率いる光宗晃子ジェネラル・マネジャーは新会社の目的について「お茶市場は年々着実に伸びている。飲まれ方もいろいろな方法がある。そこに多くのお客様が楽しめる可能性があり、ここに事業を集中する」と説明する。

エカテラは「リプトン」をはじめ紅茶・緑茶・ハーブティーの34ブランドを保有するが、日本では当面、「リプトン」に引続き集中していく。

「以前は紅茶が伸びると分かっていても、ユニリーバにはさまざまなカテゴリーがあり、洗濯用洗剤やシャンプーなどにも投資をしなければならず、紅茶に思うように投資ができなかった」と振り返る。新会社ではこれを改め意思決定を早めていく。

中村力也コーポレートPRマネジャーは「分社化して経営判断をスピーディーにかつ的確に行い、お茶の市場に必要な投資や施策を展開していく。以前は、フード&リフレッシュメントと食品の中で考えられ、日用品や化粧品と隣合わせで経営判断が進んでいたが、分社化でその部分がなくなり、本当に何が必要かを考える速度も早まっている」と語る。

エカテラのビジョン策定に当たっては、茶葉が再生可能な資源であることに着目した。

売場に並ぶ「リプトン」のティーバッグ紅茶
売場に並ぶ「リプトン」のティーバッグ紅茶

「再生する植物のパワーを借りて、世界中の人が健康で幸せな世の中を作ること」をビジョンに掲げ、生産者や生活者らとの共存共栄型企業を目指していく。エカテラの名前の由来は、サンスクリット語の「エカ」は唯一無二や約束を意味し、「テラ」はラテン語で地球・土地・自然を表している。

エカテラ・ジャパンでは「リプトン」で品質とサステナビリティに取り組むとともに、心の健康にも踏み込む。

稲井彩乃サステナビリティ推進リーダーは「大切な人とのつながりに気づいてもらうこと」のブランド・パーパス(ブランドの社会的存在意義)を伝える活動として「YELLOW MONDAY PROJECT」を紹介。

「1週間の中でも憂鬱になりがちな月曜日に着目した。大切な人と過ごす時間を通じて、ちょっとブルーになりがちな月曜日をイエローに変えようという趣旨で展開している」と述べ、ブランドサイトなどでイエローや紅茶の持つ力を伝えている。

マーケティングでは、コラボにも注力の構え。「ユニリーバの中では手が回らなかったことや発想に至らなかったことが、紅茶に専念することで生まれてくると考えている」(中村コーポレートPRマネジャー)という。