大塚HD 難局乗り越え増収基調へ 通期業績を上方修正

大塚ホールディングスの第2四半期連結業績(1-6月)は、売上収益が前年比3.4%増(7千188億1千500万円)、事業利益8.5%減(1千42億7千100万円)となった。マイナス見通しだった計画を大幅に上回り、増収基調へと好転させた。下期も好業績が続くとの見通しで、通期売上収益は上場以来最高となる1兆4千800億円に上方修正した。売上げは、医療関連事業のグローバル4製品とNC関連事業の好調が牽引したことでプラスに転じ、事業利益は減益とはなったものの計画を上回った。

樋口達夫社長兼CEOは「第3次中期経営計画(19~23年度)の中間年である21年は、想定していた通りの難局面だったが、医療とNC(ニュートラシューティカルズ)関連事業における成長ドライバーでこれを乗り越え、増収基調に乗せることができた」と上期を振り返る。

NC関連事業は全カテゴリーで増収となり、上期売上げは10.4%増。通期売上げは上場以来過去最高となる3千740億円を計画。引き続きグローバル展開や新分野の開拓を推し進める。海外売上比率は上場した10年の38%から上昇し、21年には61%(2千290億円)へと大幅増加の見通し。NC関連事業全体の23年事業利益650億円(事業利益率14.4%)を目指し、高マージン戦略と事業拡大でさらなる安定した収益基盤を育成していく。

NC関連事業の牽引役は「ポカリスエット」と「ネイチャーメイド」だ。「ポカリスエット」は海外を中心に需要が戻り3.3%増、サプリメントは消費者の体調管理への意識の高まりに伴い「ネイチャーメイド」を中心に好調が持続し19.1%増。

10年から21年の年平均成長率は「ポカリスエット」が7%、「ネイチャーメイド」が9%、N&S(ニュートリション エ サンテ社)製品が4%。「ポカリスエット」はさらなるエリア展開を検討し、「ネイチャーメイド」はアジアに本格参入する。

新分野は、デイヤフーズ社のプラントベース食品、「エクエル」「ボディメンテ」の育成3ブランドに注力。プラントベース食品は「イノベーションに基づいた人々の健康に貢献できる食品の開発で新カテゴリーを開拓しFuture of Foodの実現を目指していく」とし、「エクエル」は女性が活躍できる環境構築の取り組みを継続。米国での新規市場開拓を加速させる。

女性の健康に向け、ユコラ社とのシナジー効果で新製品の開発を強化。新たなソリューションを提供する。ユコラ社は、北米で女性の泌尿器系の健康分野に特化した製品とプラットフォームに強みを持つ米国企業で、今年7月、大塚製薬の米国子会社・ファーマバイト社がユコラ社の全株式を取得し買収した。「ボディメンテ」は「体調管理の重要性について継続して情報を発信する」。