コカ・コーラ公式アプリ「Coke ON」ダウンロード数2800万回突破 進む自販機&サプライチェーンの基盤構築

コカ・コーラボトラーズジャパンは12日、新型コロナウイルス感染拡大で市場の不透明さは継続するとの見方を示した上で、市場が正常化したときに効力発揮を見込む強固な基盤づくりに引き続き取り組む方針を明らかにした。

この日、決算説明会に臨んだカリン・ドラガン社長は、これまでの強固な基盤づくりの手応えとして自販機の成長を紹介し、「第2四半期(1―6月)の自販機の金額シェアは、当社発足以降、過去最高を記録し、27か月連続で成長を続けている」と語った。

その原動力として、まず挙げたのが品揃え。「魅力的な新製品を効果的に投入、戦略的な価格設定やパッケージングを実施してきた。さらに一歩進んでAIを活用し、製品ラインアップを最適化し消費者の嗜好に柔軟に対応して売上げを拡大することができた」と振り返る。

製品の売上げを下支えするためのデジタル化とプロモーションも評価。

コカ・コーラ公式アプリ「Coke ON」はこのほど、2千800万ダウンロード数を突破し「飲料の自販機用アプリとしては業界屈指になっている」と胸を張る。これには4月に実施した「Coke ON」で、「1本購入すると1本無料になる」最大規模のキャンペーンやスタンプ2倍キャンペーンが後押しとなった模様。

設置ロケーションの改善やオペレーション改善にも取り組む。その進捗については「20年7月にフェーズ1を完了し、自販機ルート数を20%削減。最近ではフェーズ2を完了し、さらに7%のルート数を削減した。フェーズ2では、ビッグデータを活用してルートの最適化を図るとともに、コマーシャルチームとサプライチェーンチームが部門を越えて協力し、さらなる効率性を追求している」と説明する。

強固なサプライチェーンの基盤構築も推進していく。ただし設備投資は、不透明感が続く間は新規投資を抑制していく考え。「引き続き設備投資の必要性を再考し、年間設備投資額は450~500億円を目標としている」。

アームロボットによる自動ピッキングシステムなどで在庫管理と物流業務を効率化(コカ・コーラボトラーズジャパン 埼玉メガDC)
アームロボットによる自動ピッキングシステムなどで在庫管理と物流業務を効率化(コカ・コーラボトラーズジャパン 埼玉メガDC)

これまでの設備投資で大部分を占めるのは、2月に稼働したコカ・コーラシステム国内最大級の保管・出荷能力を持つ自動物流センター「埼玉メガDC」となる。埼玉メガDCを稼働させることで、これまで各拠点で行ってきた仕分けやピッキングなどの物流業務や在庫を埼玉メガDCに集約し、製造から取引先や各自販機までタイムリーに製品を供給するネットワークを構築していく。

稼働以降、対象の半数の拠点の在庫移管を完了し全エリアで6拠点を閉鎖した。その稼働状況について、ブルース・ハーバート執行役員SCM本部長は「オペレーションは問題なく実行できている」と説明する。

安定供給については「新製品が非常に成功し販売を一時停止しなければいけない事態になった。後続の新製品についてはかなり見通しを引き上げ、需要にきちんと対応していく」と語る。