PETボトルは何度も循環する資源 だから「またあえるボトル」 佐藤二朗ら出演の新ムービーで伝える

ペットボトル(PET)は何度も循環する資源。そのためには使用済みPETを良質な状態で集める―ー。

サントリーグループはリサイクル素材や植物由来素材を100%使用したサステナブルなPETを「またあえるボトル」と命名し、「ペットボトルは適切にリサイクルされることによって何度も循環する資源である」ことを広めていく。

これにより化石由来原料の新規使用をゼロにするボトルtoボトル水平リサイクルを推進。「作る・使う・伝える・集める」の水平リサイクルの中で、今回、これまで課題とされてきた「伝える」と「集める」の強化を図る。

リサイクルボックスにPETを投入するムギちゃん(なぎさちゃん)(ムギちゃんとふしぎなおじさん/サントリーホールディングス)
リサイクルボックスにPETを投入するムギちゃん(なぎさちゃん)(ムギちゃんとふしぎなおじさん/サントリーホールディングス)

12日に発表したサントリーホールディングスの福本ともみ執行役員コーポレートサステナビリティ推進本部長は「ボトルtoボトルを推進することで、新たな化石由来原料を使用しない状態を目指したい。今後、重要となるのは「伝える」と「集める」の強化で、それにはあらゆるステークホルダーとの連携が必要」と語った。

その第一弾として、サントリー食品インターナショナルが13日にリニューアル発売した「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」の650㎖と600㎖に「またあえるボトル」を採用し、佐藤二朗さんとムギちゃん(なぎさちゃん)を起用したコンセプトムービー「ムギちゃんとふしぎなおじさん」を公開した。

コンセプトムービーは、砂浜に打ち上げられた佐藤二朗さん扮する「またあえるボトル」をムギちゃんがリサイクルボックスへと運ぶ内容。コミカルにかわいらしく描かれ「飲み終わったPETをきちんとリサイクルすれば、細かいプラスチックに戻されてキレイなPETとして何度も何度も生まれ変われる。だから『またあえるボトル』」のナレーションで締めくくられている。

(左から)福本ともみ執行役員(サントリーホールディングス)、佐藤二朗さん、ムギちゃん、和田龍夫執行役員(サントリー食品インターナショナル)
(左から)福本ともみ執行役員(サントリーホールディングス)、佐藤二朗さん、ムギちゃん、和田龍夫執行役員(サントリー食品インターナショナル)

「やさしい麦茶」の650㎖と600㎖に「またあえるボトル」を導入することで、約4千500tの新規化石由来プラスチックの使用量削減と約6千200tの二酸化炭素(CO2)排出削減を見込む。

サントリー食品インターナショナルの和田龍夫執行役員ジャパン事業本部コミュニケーション本部長は「2030年には当社国内清涼事業で使用するすべてのPETが『またあえるボトル』になる予定」と意欲をのぞかせた。

サントリーグループでは、19年に策定した「プラスチック基本方針」で2030年までにグローバルで使用する全PETにリサイクル素材あるいは植物由来素材のみを使用することで、化石由来原料の新規使用をゼロにするという100%サステナブル化の目標を掲げている。国内ではリサイクルPETの使用比率を現在の26%から22年に50%以上に引き上げる。

「またあえるボトル」を導入した「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」(サントリー食品インターナショナル)
「またあえるボトル」を導入した「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」(サントリー食品インターナショナル)

サントリーでは、「作る」部分でもCO2排出削減に取り組んでいる。18年に、PETリサイクルの一部の工程を省くことで環境負荷低減と再生効率化を実現する「FtoPダイレクトリサイクル技術」を協栄産業など4社で共同開発した。

同技術は「フレークを溶融してペレット(レジンペレット)にし、ペレットを溶融してプリフォームをつくる」という2回の溶融を1回にすることで、輸送・製造コストを削減しCO2排出量を削減するもの。

「石油からPETをつくった場合に比べて60%以上もCO2排出量の削減が可能。20年2月にはFtoP技術を活用した2台目の製造ラインが稼働した」(福本氏)と説明した。