好調なベビー、チーズデザートさらに強化 業務用メディカル向け参入 六甲バター

六甲バターは、塚本浩康副社長開発本部長が25日付で社長に就任する。現在の三宅社長から約20歳若返ることになり、塚本副社長は就任に当たっての抱負として「若返りによる時代に合ったスピードが期待されていると思う。六甲バターを未来に向け、ますます発展させていく。具体的には開発体制の強化に取り組む。事業の根幹である製品開発にはこれまで同様に取り組み、新規事業を開発・開拓するため開発本部内に事業開発部を立ち上げた」と語った。

20年12月期の同社の業績は、ざっくり言えばコロナの影響で家庭用が好調、業務用が厳しい。今年に入ってもこの傾向が続いている。主力のチーズの昨年の売上高は前年比102.2%で、家庭用105.6%、業務用84%だった。チョコレートは緊急事態宣言が発令された昨年3~4月は売り先の専門店が全面休業し苦戦したが、その後は好調に推移し105.3%と過去最高の売上げとなった。一方、ナッツは業務用の比率が高く前年を割りこんだ。

今期の家庭用チーズの施策として、好調なベビーチーズ、チーズデザートをさらに強化する。同社は6月1日を「ベビーチーズの日」として認定しており、このタイミングでTVCMでの訴求を予定。さらにSNSなどを使った商品の認知拡大やレシピ提案にも取り組む。また、今年はスライスチーズが発売50周年を迎えることから、5~6月にかけて増量キャンペーン、消費者キャンペーンの実施も予定している。

今春の新商品として、ベビーチーズでは家飲み需要に対応した「おうちDE居酒屋ベビーチーズ」シリーズ3品を新発売。同じくベビーチーズ新商品「チーズDEたんぱく質コラーゲンペプチド入り」の発売を機に、既存商品の「鉄分」「カルシウム」と合わせて、「おいしく健康プラスベビーチーズ」としてシリーズ化する。

6Pチーズデザートは、レギュラー商品に加えて季節に合わせた期間限定商品が支持されていることが好調の要因になっている。今春も期間限定商品として「瀬戸内レモン」「贅沢マンゴー」「国産白桃」などを順次投入していく。

同社の業務用チーズは、学校給食や料飲店が主用な売り先。学給は昨年、休校となった上期こそ84%で前年を下回ったが、下期は105%と盛り返した。コロナの影響でメニューが限られる中で、栄養価の高いチーズが再評価され数字に表れている。

一方で、料飲店やホテル向けの販売は苦戦が続いており回復の見通しが立っていないことから、これまで弱かったメディカルやファストフード、CVS関連への本格参入にも取り組みたい考えだ。4月からはメディカル向けのブランド「Q食」シリーズを立ち上げる。チーズは高タンパクで栄養価は高いが塩分がネックとなっていた部分があり、「Q食」シリーズでは減塩商品を中心に商品展開を行う。