GABA量2.5倍以上のにんじん使用「充実野菜」 “高めの血圧を下げる”機能性表示食品発売 伊藤園

伊藤園は、野菜飲料の原料で使用している同社専用のにんじん「朱衣(しゅい)」にアミノ酸とGABAが一般的なにんじんと比べて2倍以上含まれていることを突きとめ、朱衣を前面に押し出した機能性表示食品「充実野菜 朱衣にんじんミックス」(200㎖紙パック)を10月19日に新発売する。

朱衣は、伊藤園が50以上の品種を対象に1998年から10年かけて選び抜いたもので、2007年から契約農家で栽培開始し、以降、伊藤園が野菜飲料の原料として専用で使用している。

一般的なにんじんに比べて、糖度が1.1~1.3倍で甘みが強く、緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイドの一種であるβ-カロテンも1.5倍含まれている。

β-カロテンは、体内に入ると小腸から吸収され、必要な分だけビタミンAに変化する。伊藤園では、製造工程に、にんじんをゆでる工程を加えることで、アクを除去して甘みをさらに引き出すとともに、β-カロテンの吸収率を高めている。

このような特徴に加えて、今回大きな発見とされるのが、一般的なにんじんに比べてアミノ酸量が約2倍、GABAが約2.5倍含まれていることで、このことは9月9日に開催された「一般社団法人 日本土壌肥料学会」で発表された。

機能性表示食品「充実野菜 朱衣にんじんミックス」は、朱衣を主体に20種の野菜と4種の果実を使用し、野菜が苦手な人でもGABAの働きで血圧対策ができる野菜・果汁ミックス飲料。小売価格は税別108円。

山口哲生氏㊧と渡辺暁氏(伊藤園)
山口哲生氏㊧と渡辺暁氏(伊藤園)

17日に発表した山口哲生マーケティング本部野菜・果汁ブランドグループブランドマネージャーは「“高めの血圧を下げる”GABAの機能性に着目した。日本社会で20歳以上の50%が血圧高めと言われており、新しい時代のお客さまの健康に貢献すべく対応していきたい」と意欲をのぞかせる。

野菜・果汁ミックス飲料は、子どもやシニア、100%野菜飲料を好まない野菜嫌いな層など幅広く飲まれていることから、同じく朱衣を使用している「充実野菜」の既存アイテム「緑黄色野菜ミックス」は、既存ユーザーを維持する狙いもあり従来通りのやり方で販売していく。

「朱衣にんじんミックス」が狙うのは、野菜・果汁ミックス飲料市場で増加傾向にある40歳以上の層となる。「インターネット調査をしたところ、40歳以上の野菜・果汁ミックスユーザー(434人)の約7割が高めの血圧を気にしていることが判明した」(渡辺暁マーケティング本部野菜・果汁ブランドグループ商品担当)ことを反映させた。

環境にも配慮し、容器はアルミレスの紙容器を採用。当面は野菜飲料市場の7割を占めるとされる小型の紙パック市場に向けて展開していくが、「コロナ禍の巣ごもり消費で野菜飲料の大型が再活性化されていることから早期に大型も投入すべく組み直している」(山口ブランドマネージャー)という。