関西ソースメーカー、家庭用と業務用で明暗

たこ焼き粉やソースなどたこ焼き関連商材の売れ行きが伸びている。従来から関西では家族が揃う休日に家でたこ焼きを食べるのが定番。学校休校や在宅勤務の増加で家庭で食事を摂る機会が増加している中、子供たちに人気があり簡単に作れてイベント性も高いメニューとして食卓への登場頻度が増えている。

こうした状況から、たこ焼きソースやお好みソースなどの粉物ソースを中心に家庭用ソースの出荷が伸びている。イカリソースを例外として、関西のソースメーカーの多くは業務用の比率が大きく家庭用の需要拡大の恩恵を受ける企業は限られていてソースメーカーの反応には温度差がある。

大黒ソースを展開している大黒屋(大阪市福島区)は、飲食店へのソース類の販売がメーン。近年は外食での串カツブームを受け串カツソースを中心に売上げが好調に推移していた。今年に入っても2月までは順調だったが、新型コロナウイルスの影響が顕著になった3月は二ケタ以上のマイナスとなり、4月以降はさらに落ち込んでいる。同社でも家庭用商品は伸びているが、業務用の落ち込みはカバーできない。

オリバーソース(神戸市中央区)は、業務用と家庭用の比率が6対4の割合で業務用の比重が高いが、少し状況が異なるようだ。同社の業務用チャネルも外食や学校給食は落ち込んでいるが、流通のOEMなどは逆に増加している。

ハグルマ(和歌山県紀の川市)も家庭用ソースの出荷が伸びている。ソース類だけでなくケチャップの出荷も好調だ。たこ焼きやお好み焼需要でソースが伸びたのと同様に、パスタの売上げが伸びた効果でケチャップも伸びている。また、同社は従来から生協ルートに強く、外出自粛で安全に買い物ができるとして生協が注目を集め取り扱いが増えており、同社製品の出荷も拡大傾向だ。