野菜飲料に新風吹き込む カゴメ「野菜生活Soy+」 伊藤園「パワーズサラダ」

野菜飲料で激しくシェア争いを展開するカゴメと伊藤園が、野菜飲料のカテゴリーを越えた切り札を発売し、売れ行きが好調だ。

野菜飲料は、これまでトマトジュースや野菜ミックスジュース、にんじん100%ジュース、野菜果実ミックスジュース、ゼリードリンクなどに分かれ、しのぎを削っていた。だが、実際にはリコピンやGABAなどトマトの健康効果の後押しによるトマトジュースが全体を牽引していた。しかし、ここにきてヨーグルトドリンクや豆乳など他の健康飲料が台頭。そこで野菜飲料トップを走る両社が打った手は、野菜飲料をベースにした新分野の構築だった。

カゴメの「野菜生活Soy+(ソイプラス)」は、「まろやかプレーン」と「ベリー・プルーンMix」の2種類があり、2月25日から全国発売。おからまで丸ごと使い、臭くない大豆に果実と野菜をブレンドし、フルーティーな甘さとまろやかさが特徴。

豆乳の臭みがなく、コレステロール0や、砂糖・甘味料無添加設計が女性に人気の理由だ。「毎日のカラダづくりをおいしく、手軽に。」をコンセプトとしており、野菜飲料、果汁飲料、豆乳飲料でもない、新たな「果実・野菜・大豆ミックス飲料」として発売。食物繊維やイソフラボンが手軽に摂れることも評価が高い背景だ。

同社によれば、「発売から約1か月が経過し、3月までの出荷量は計画比180%。購入者の多くがトレンドに敏感な20~30代の女性となっており、シニア層の需要が多かった豆乳に比べて新しい客層を取り込んだ」と言う。

購入理由を調査した結果でも、「野菜生活ブランドの安心感・おいしさ期待、豆乳への興味・関心、栄養バランスへの期待、砂糖・甘味料無添加という商品価値に加えて、女性を意識したやわらかくスタイリッシュなパッケージも支持されている」ととらえている。

伊藤園が3月9日から発売したのは、野菜や果実の栄養に加え、植物性たんぱく質も同時に摂れる栄養バランス野菜飲料「POWERS SALAD(パワーズサラダ)」だ。栄養バランスを気にしたたんぱく質摂取の方法が広がる中で、「女性を中心に美容や健康のために取り入れる人が増えている」と同社。「POWERS SALAD」は1食分の野菜120g分を使い、1本で野菜と果実由来の栄養素に加え、豆由来の植物性たんぱく質が6.5g摂れる栄養バランス飲料として開発した。

「発売後の状況は非常に好調。当社には果汁ミックスや野菜100%などの商品群があるが、新たなカテゴリーとして栄養バランス飲料というカテゴリーを構築。女性のほか中高年層でも、たんぱく質やカルシウムを必要とする認識が高まっており、新たなブランドとして粛々と育てる」(同社)と意欲的だ。