食の体験を価値あるものに 生活者に寄り添う表示・原材料目指し「クリーンラベル」化も Mizkanが新提案

ミツカングループは1月下旬から2月中旬まで名古屋、大阪、東京の全国3会場で「Mizkanプレゼンテーション2020」を開催し、2020年度(21年2月期)の取り組みを発表した。日本+アジア事業では、クリーンラベルの取り組みに加え、食に関するさまざまな行動について、より価値のある「体験」につながる提案を進める考えを強調、紹介。ビネガードリンクや鍋(鍋つゆ)、調味酢、ぽん酢などの提案内容も明らかにした。

今回のプレゼンテーションには3会場合計で約2千350人(名古屋約420人、大阪約500人、東京約1千430人)が来場した。

ミツカングループ代表兼グループCEOの中埜和英Mizkan Holdings会長は映像で、10年後のありたい姿として掲げる「未来ビジョン宣言」の実現に向けた取り組みの一端を紹介した。

モノづくりについて、発酵技術と新しい技術を組み合わせることで「おいしさと健康の一致した商品の開発を進めていく」と強調。生活者とのコミュニケーションについて「デジタルを活用することで、生活者とつながり対話できる仕組みを構築し、モノだけではなく、お客さまの食生活をより豊かにすることを提案していく」とした。

日本+アジア事業を担う吉永智征Mizkan社長兼CEOは映像で、中期経営計画初年度の19年度について「調味料は苦戦し、決して順調なスタートとはならなかった」とする一方、「食酢飲料、鍋つゆ、納豆は大きく伸長することができた」と報告。20年度について「今まで以上に生活者に向き合い、価値のある商品、情報をお届けしていく」とした。

具体的には「未来ビジョン宣言」で掲げる「新しいおいしさで変えていく社会」の実現へ向けて、クリーンラベル化に取り組む。同社の考えるクリーンラベルの定義は「生活者にとって誰もがわかる原材料を表記する」「生活者が摂りたくないモノは使わない、減らしたいモノを極力使わない」。この定義に則って開発した商品も紹介した。

新たな「提案」については「いかに生活者に幸せな体験を提供できるかに向き合い、マーケティングを推進していく」(吉永社長兼CEO)考えだ。食にまつわるさまざまな行動(検索、購買、調理、喫食、後片付け、共有)について、単なる作業ではなく、喜びや楽しみといった体験になるような提案を推進。「内食・中食・外食といったさまざまな食の機会で提案し、お取引先さまと一緒になって価値を高め、豊かな食生活に貢献していく」(同)とした。

プレゼンテーションでは、主要商品の提案内容を紹介した。ビネガードリンクについては、食酢飲料の新商品「フルーティス」シリーズを紹介しながらオケージョン別の提案に注力。鍋や鍋つゆについては、旬野菜(春キャベツ)をたっぷりと食べられる鍋メニュー、スープや麺(うどん)といったアレンジメニュー、アウトドアでもインドアでも楽しめるキャンプ鍋を提案した。食酢、調味酢の主力商品「カンタン酢」、ぽん酢の主力商品「味ぽん」のメニュー訴求にも力を入れた。