コーンに代わる新素材 「ココナッツフレーク」誕生 日清シスコ

コーンフレークと言えば、今や日本の朝食に欠かせない存在となっている。コーンから作るのでコーンフレークだが、総合シリアルメーカーとして幅広いシリアルを展開する日清シスコは今春、ココナッツで作る「ココナッツフレーク」を発売する。

これまでコーンフレークはフレーバー展開中心に伸長してきたが、コーン以外の素材を活用したフレークがあってもいいと素材の選定を始め、ココナッツオイルブームからおいしさと健康の理解が進んでいること、何より「ココナッツサブレ」で50年以上という他社にはない経験値を有していることからココナッツを選んだ。

ただ、ココナッツは旨味成分となっている脂質量の多さがフレーク化するときの課題となり、コーンとは違う製造工程を開発し、特別なタピオカデンプンを配合することで、ココナッツの高い配合比を維持しながらフレーク化が可能となった。

新製品は次の通り。

▽素材のごほうび ココナッツフレーク=200g、300円。素材の本格的な味わいにこだわった、フレークタイプの新しいシリアル。ココナッツを贅沢に使用し、フレーク1枚1枚においしさを閉じこめ、噛みしめるほどにココナッツの旨味を実感できる。さらにココナッツ由来の食物繊維をはじめカルシウム、鉄分、8種のビタミンを配合。発売は2月10日から全国。

▽NUTS&CEREAL(ナッツ&シリアル)シリーズ=独自の製造技術で開発した栄養バランスに優れたシリアルを、まるごとのナッツやフルーツにミックスした新感覚のナッツ商品。「トリプルナッツ」(85g、ノンプリントプライス)は、素焼きの丸ごとアーモンドとほんのり甘いカシューナッツに、ココナッツシリアルをブレンド。「ストロベリーMIX」(75g、同)は、甘酸っぱい大きめのストロベリーとカシューナッツに、ココナッツシリアルをブレンド。いずれも3月2日から全国。

「新しいシリアルを創造」 豊留昭浩社長の話

協会発表によると、18年度のシリアル市場規模は551億円、前年比2.5%減となった。グラノーラの伸長とともに16年はピークの600億円となり、グラノーラの影響から17~18年と減少している。市場活性化のため、

①シリアルに新しい価値を付加する
②新しいシリアルを作り出す
③シリアルの新しい食シーンの提案

――の3点を実行していく。

カギとなった商品は18年に発売した「ごろっとグラノーラチョコナッツ」。トライアルでは、チョコレートとナッツが幅広い年齢層から支持され、リピートも好調なのはナッツの存在だった。健康面でポジティブな印象があり、しかもオシャレ。機能と情緒価値の両方を兼ね備え、ナッツ市場は10年で1.7倍に増えている。

ナッツは具だけでなく、生地にもフレーバーにも使える。ナッツを応用することで、既存シリアルに新しい価値を付加することや、新しいシリアルの創造、カテゴリーを越えた商品作りが可能になる。まず選んだナッツがココナッツ。当社は「ココナッツサブレ」を50年以上作っており、ココナッツに関しては菓子業界で一番詳しい。

ココナッツで何ができるか。コーンフレークはコーンが素材だが、従来の製法、配合を変え、ココナッツでフレークを作り、新製品の「ココナッツフレーク」が誕生した。また新カテゴリーとして、シリアルと具を半々にすることを考えた。朝食だけでなく、おやつやおつまみ対応のシリアルだ。

ここでもココナッツを使い、ココナッツシリアルとアーモンド、カシューナッツをブレンドしたシリアル入りのナッツ商品を作った。新しい価値の付加、新しいシリアルの創造、新しい食シーン提案の3点が春の新製品では実現できたと思っている。