伊藤忠食品、FiNC社に出資 健康管理アプリと連携 ヘルス&ビューテイ分野の展開強化

伊藤忠食品はヘルスケアプラットフォーム「FiNC」を運営するFiNCテクノロジー(本社・東京都千代田区、溝口勇児代表取締役CEO)に出資する。FiNC社の持つ健康関連データの相互利活用、ヘルスケア関連商品の共同開発などに取り組む。

FiNC社は、パーソナルトレーナーAIを内蔵したヘルスケアアプリ「FiNC」を活用した健康・美容・フィットネスに関する情報提供や関連商品の物販など、トータルで個人の健康管理をサポートするヘルステックベンチャー。

ヘルスケアアプリ「FiNC」の7月末時点のダウンロード数は700万。国内ナンバーワンのヘルスケアプラットフォームとして注目を集めている。

伊藤忠食品は、拡大するセルフヘルスケア市場において、ヘルス&ビューティー分野のマーチャンダイジングや、「からだスイッチ」をはじめとするオリジナル健康食品ブランドの開発などの取り組みを強化している。FiNC社への出資を通じて国内ヘルスケア市場に向けた取り組みをさらに加速させる方針。

先月31日に東京本社で開かれた第2四半期決算説明会の席上、大釜賢一取締役専務執行役員営業統括部門長は「今後、FiNCが運営するEC事業を当社に集約するほか、ヘルスケア関連の商品開発、ドラッグストアなどの新たな販路開拓を進める。(健康経営が注目される中で)法人契約を結んでいる企業・健康保険組合も多く、この分野の取り組み拡大が期待できる」などと語った。

伊藤忠食品は、レシピ動画『DELISH KITCHEN』を運営するエブリー社との資本業務提携、液体急速凍結技術『凍眠』のテクニカンとの提携、フードシェアリングプラットフォーム「TABETE」を運営するコークッキングへの出資など、新たなビジネス領域の拡大に向けた取り組みを加速している。

岡本均社長は「既存事業の深耕・拡大とともに、事業領域の拡大・新規ビジネスへの積極投資を進め、取引先への新たな付加価値機能の提供や卸機能を強化する。今後ますます製配販のバリューチェーン全体で消費者に向き合っていく必要がある。卸もリテールと一体となって消費者に新たな価値を届け、業界全体の活性化に寄与できる」と語り、新規ビジネスへの積極投資によるシナジー創出を加速する方針を示した。