東洋ライス 島根県安来市と協定 金芽米を全小中学校に

東洋ライス(雜賀慶二社長)は5月10日、島根県安来市(田中武夫市長)および島根県農業協同組合(石川寿樹代表理事組合長、以下JAしまね)と包括的連携に関する協定書を締結した。同社の独自技術で玄米の栄養と旨味を残した「金芽米」を軸に、農業振興や健康増進、食育の推進などを通じた地域社会の発展に努める。

最初の取り組みとして6月5日から、安来市内の公立小学校全17校・中学校全5校・幼稚園1園の給食で、「金芽米」にご飯を切り替える。新たに対象となる子どもたちは2千658人(23年4月現在)で、米の使用量は年間で約36tを想定。「安来市産きぬむすめ」を原料に、JAしまねが金芽米への精米加工を担う。

締結式の席上、田中市長は「未来を担う子どもたちの健康増進につながってほしい」と期待を述べた。一方、石川組合長は「県内全域に広がるよう取り組みを進めたい」と話した。

なお、東洋ライスとJAしまねは2017年にも包括連携協定を締結しており、2021年度には安来市内の保育園8園で金芽米に加工した「安来市産きぬむすめ」の給食提供がスタートしている。