サラダクラブ パッケージサラダ3品 新製法で期限1日延長

キユーピーグループのサラダクラブは4月1日から、「10品目のサラダ レタスやパプリカ」「お家で作るごちそうサラダ イタリアンサラダ用」「同シーザーサラダ用」の消費期限を1日延長する。

これまで自社で積み重ねてきた鮮度保持技術や製法をベースに、酸素・二酸化炭素・窒素の混合ガスでパッケージングする「混合ガス充填製法」を導入。レタスやリーフなど多品目の野菜を配合した3商品でも鮮度が保持されたことから、消費期限を従来の加工日プラス3日間から4日間に延長する。期限延長により、家庭のまとめ買い需要にも対応。同社では、家庭での期限切れや販売店での売れ残りによる廃棄を減らすことにもつながると想定している。パッケージの裏面には新製法による「96時間新鮮」をQ&A方式で説明。さらに同社の鮮度へのこだわりや製造工程を紹介したコンテンツに紐づいた二次元コードを記載するなどし、買い物客の不安を払拭するよう努めた。

金子俊浩社長(サラダクラブ) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
金子俊浩社長(サラダクラブ)

価格は「10品目のサラダ レタスやパプリカ」(160g)が306円、「お家で作るごちそうサラダ イタリアンサラダ用」(100g)、「同シーザーサラダ用」(95g)が204円。3品の年間販売目標は、現在の販売金額に3億円を上積む。

サラダクラブでは創業当時から保存料に頼らない鮮度保持技術を培ってきた。15年からは千切りキャベツとミックスサラダで、カット前、カット時、カット後のそれぞれで水を使い野菜を傷めないよう丁寧に洗浄し、消費期限を加工日プラス4日間に延長(従来はプラス3日間)。19年からは水に代わり炭酸水を活用し、加工日プラス5日間の延長を実現した。今回の3品で新たに混合ガス充填製法を採用したことにより、臭気、変色、細菌を抑え、従来製法よりも鮮度を保持し品位を向上させることに成功した。

3月15日の発表会で金子俊浩社長は「パッケージサラダの製造は簡単だと思われがちだが、新鮮さを保ち、お客様においしく召し上がっていただくためには乗り越えなければならない数々の課題がある。今回の技術開発も、一つ一つの野菜やその配合に合わせた混合ガスの割合を見いだすことについて検証を重ねてきた。期限延長はフードロス低減にもつながると考えている。サラダクラブは、引き続きお客様の健康と豊かな食卓を応援するブランドを目指す」と決意を新たにした。