直近3年間で売上げ2倍以上 スタバがティーに注力する理由

 スターバックスコーヒージャパン商品本部カテゴリープランニングチームの小室康明氏は2月17日、スターバックスのティーの売上げが2020年からの直近3年間で2倍以上に拡大し、引き続きティービバレッジを強化していく考えを明らかにした。

 スターバックスでは、ティーを進化の立役者と位置づけ、20年にティービバレッジに特化した店舗として「スターバックスティー&カフェ」をオープン。2月時点で、東京・六本木での1号店をはじめ都内3店舗、大阪3店舗、富山、福岡の全国8店舗で展開している。

 スターバックスがコーヒーなどに留まらずティーにも注力する理由について、小室氏は「私達はコーヒーを売るために商売しているのではない。人々を喜ばせたいと思い、その手段としてコーヒーを扱っているのだ」とのスターバックス創業者のハワード・シュルツ氏の言葉を引いた。

 コーヒーにはないティーの魅力としては、癒しやリラックスのイメージが強い点を指摘する
 「コーヒーにはカフェインが含まれていることもありコーヒーブレイクという言葉があるが、ティーではティーブレイクとは言わずティータイムと呼ばれる。時間を長めにとってお食事などと一緒にちょっと落ち着くとか、コーヒーに比べて癒しやリラックスのイメージが強いと個人的には思っている」と説明する。

 売上拡大の背景としては、心身のリフレッシュニーズの向上・本格志向の高まり・嗜好の多様化の3つを挙げる。

 今後のティービバレッジの展開は、通常店でのティービバレッジのラインアップの強化と、期間限定のティービバレッジが楽しめる多様なプロモーションの両軸に注力していく。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)